宮日連載

眼精疲労のツボ

宮崎日日新聞「元気のススメ」
第4回
(2008年1月8日掲載)

風池(ふうち)を、はし(箸)の太い方で押すセルフケアです。効果には個人差があります。

執筆・監修: 高野義道(院長)/ はり師・きゅう師国家資格 / 開業28年 / 宮日連載・セルフケアの案内

効果には個人差があります。セルフケアだけで同じ結果をお約束するものではありません。

本ページの本文は、読みやすさと医療情報としての安全性のため、現代の表現に一部言い換えています。連載の事実・セルフケアの手順の趣旨は変えていません。

この回のポイント

  • 風池(ふうち) — 柳谷著『秘方一本鍼伝書』の「眼疾一切の鍼」で用いるツボ(鍼の文脈)
  • はし(箸)の太い方で押す — 家庭鍼法

この記事は、宮崎県庁「医療薬務課」の依頼により執筆した、宮崎日日新聞「元気のススメ」への全4回の連載の、第4回です。第1回はストレス解消のツボ、第2回は疲れをとるツボ、第3回は笑顔のツボです。

※眼精疲労の取り方には個人差があります。パソコンやスマホで目がつらい方は、眼精疲労の鍼灸(当院の受診向けページ)もご覧ください。

「秘方一本鍼伝書」(柳谷素霊著、一九四六年四月初版)という鍼(はり)治療の書物があります。この書は、戦後の医薬品不足の中、鍼一本で患者の病苦を軽減させ一人でも多くの患者を救おうと、柳谷先生自身の術式を世に公開されたものなのです。これを一本鍼(いっぽんしん)といいます。

古来の鍼法では、脈を診て証(しょう・病状の東洋医学的診断と治療方針)を立て、ツボを選び技を施す方法が本来の姿とされますが、これに相対した一本鍼も古来より行われてきた、優れた治療法なのです。

この中に「風池(ふうち)」というツボを使用した「眼疾一切の鍼」という、目の病気に効果のある鍼法があります。鍼をツボに繊細に刺入し、目の奥や側頭部にズーンという感じが起これば、より効果が上がります。

今回は「風池」を使い、目の疲れを取ると同時に、首や肩の痛みにも効果のある「家庭鍼法」を紹介します。

※はし(箸)の太い方で風池を押す手順は、家庭鍼法(高野義道の造語)です。『秘方一本鍼伝書』(柳谷素霊著)の考え方には基づきません。

準備と風池(ふうち)の位置

まず、はし(箸)を準備します。

この書での「風池」は、耳の後ろにある三角形の骨の後ろ側のきわにある、ゴリゴリした小さい盛りあがりの直下にあり、上を向いた時にくぼみができるところです。

※教科書の取穴(足の少陽経・第二十穴「風池」):後頭部、胸鎖乳突筋の腱部と斜方筋の前縁の間の窩状部、髪の毛際付近。連載文で案内する風池は耳の後ろの三角形の骨の後ろ側・盛りあがりの直下で、位置が異なります(当院では柳谷式風池ともいいます)。

はし(箸)で押す手順

その風池にはし(箸)の太い方を当て、ほんの少し押して軽く痛みを感じましょう。(三角形の骨の下にくぐらせるような気持で押してください。)

まぶたを閉じてしばらく押し続けましょう。気持ちが落ち着いてきたのではないでしょうか。

押さえたまま、軽く回したり戻したりと、交互にゆっくり動かしてください。そして、目玉を右か左にほんの少しだけ動かし、五秒間止めてから戻してください。眠くなる前のまぶたの重い感じがあれば効果抜群です。

はし(箸)を皮膚から離す時は、息を吸いながら行います。離した瞬間、はし(箸)を押さえていたところにふたをするようなイメージで、指先を十秒間おいてください。

東洋医学への問い合わせは、国家免許を持つかかりつけの鍼灸師、マッサージ指圧師まで。

(県鍼灸マッサージ師会法制部長・高野義道)

掲載記事(宮崎日日新聞)

宮崎日日新聞「元気のススメ」眼精疲労のツボの掲載記事(2008年1月8日・首や肩にも効果あり)
宮崎日日新聞掲載時の記事(2008年1月8日)

動画

掲載動画は動画ページと同じものです。再生は YouTube に接続します。

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当院で眼精疲労を扱うとき

セルフケアだけでは足りない、目の奥がつらい、首肩も硬い——そういうときは、当院で状態を見てから鍼灸で進め方を相談できます。エコー画面を見ながら、後頭部・首の付け根の筋肉に鍼の先を届ける施術の説明は眼精疲労の鍼灸にまとめています。宮崎市大塚台から、お気軽にどうぞ。

注意

風池の周りを強く押しすぎないでください。痛みやめまいが強い場合は無理に続けず、国家資格を持つかかりつけの鍼灸師などへご相談ください。

迷ったときはまず医療機関へご相談ください。当院では次のように対応します。

  • 医師の診断で問題がなければ、鍼灸で進められます
  • 当院に直接来ていただいた場合も、問題がなければそのまま進めます
  • 医療機関への紹介や受診をすすめる場合でも、鍼灸を同時に進められることが多いです
  • 鍼灸での対応が難しい場合は、明確にお伝えします
  • 治療中に別の症状に気づいた場合も、受診を強くおすすめします

宮崎で相談したい方へ
ネット予約は「はじめて」から空きをお取りください。眼精疲労や目・首肩の不調でお困りのときは、お気軽にご相談ください。

よくある質問

連載で紹介する風池(ふうち)の探し方は?
耳の後ろにある三角形の骨の後ろ側のきわにある、小さい盛りあがりの直下です。上を向いたときにくぼむ所に当て、ほんの少し押して軽い痛みを感じる位置が目安です(連載の取り方)。鍼灸教科書の足の少陽経・第二十穴「風池」とは位置が異なります。効果には個人差があります。
はし(箸)を使った家庭鍼法の手順は?
はし(箸)の太い方を風池に当て、まぶたを閉じてしばらく押し続けます。押したまま軽く回したり戻したりし、目玉を右か左に少し動かして五秒止めて戻します。はし(箸)を離すときは息を吸いながら、離したあと指先を十秒ほど当てます(連載の手順)。効果には個人差があります。
宮日連載と当院の眼精疲労のページの違いは?
本ページは宮崎日日新聞連載のセルフケア記事です。連載で案内する風池は、鍼灸教科書の風池とは位置が異なります。はし(箸)の太い方で押す手順は家庭鍼法(高野義道の造語)です。当院で鍼灸を受けたい方は、眼精疲労の鍼灸のページをご覧ください。
眼精疲労のセルフケア動画はありますか?
当院の動画ページに解説があります。本ページの動画セクションからも同じ内容をご覧いただけます。効果には個人差があります。
宮崎で眼精疲労の鍼灸を受けたいのですが?
宮崎市大塚台の当院へお気軽にどうぞ。ネット予約は「はじめて」からお選びください。会員価格の目安はしっかりエコー鍼灸 5,500円〜(税込)です。詳しくは料金表をご覧ください。
院長 高野義道

執筆・監修: 高野義道

はり師(第102346号)・きゅう師(第102332号)国家資格 / 学士(鍼灸学)第827号 / 開業28年

最終更新: 2026-06-05

眼精疲労や目・首肩の不調でお困りの方は、宮崎市大塚台の当院へお気軽にどうぞ

会員価格の目安:しっかりエコー鍼灸 5,500円〜(税込)/ 詳細は料金表