この回で紹介するツボ(8か所)
- 目の疲れ — 睛明(せいめい)・太陽(たいよう)・陽白(ようはく)・四白(しはく)
- 迎香(げいこう) — 鼻の機能
- 百会(ひゃくえ) — 疲れた心(連載原文どおり)
- 下関(げかん) — あご・歯ぐきの血行
- 大迎(だいえい) — 歯ぐき・唾液・胃腸の働き(連載原文どおり)
図の位置に指先を当て、大きく息を吸い、押さえ「ズ~ン」と感じたら息を吐き、各十回ほど。
この記事は、宮崎県庁「医療薬務課」の依頼により執筆した、宮崎日日新聞「元気のススメ」への全4回の連載の、第3回です。第1回はストレス解消のツボ、第2回は疲れをとるツボ、第4回は眼精疲労のツボです。
※笑顔や疲労の取り方には個人差があります。
「顔」。人の表情は元気なとき豊かになります。特に楽しいときなど笑顔がいっぱいです。また、接客などでは造り笑いだってなんのその…。
無意識あるいは意図的に創られる表情は、その時々の気分や体調を顔や頭の筋肉に伝え動かし、鏡のように映し出した結果です。人間は言葉や行動で自己を表現し、交流を深めていきました。その中でも「顔」は、心身の状態を他人に察してもらえる優れた伝達手段ともいえます。
人は疲れると不機嫌な表情や無表情(これも無意識下における一つの表現)になってきます。無理に笑うと疲れが倍増することさえあります。
「笑顔回復」——居酒屋などでの熱いおしぼりでの顔ふき。マッサージするように拭くと、すごく気持ちが良いです。同時に疲れが取れ血行も回復し笑顔がでます。注)周りを不快にさせないようにこっそりお願いします。
笑顔は心身疲労を改善させることを、皆さんも経験的にご存知ではないでしょうか。
今回は、パソコンやスマホ、仕事で疲れたときに効果のある「顔のツボ」を紹介します。「顔」には、笑顔のツボ(スイッチ)がたくさんあります。そして、疲れが癒えることによりお肌の状態も良くなります。
図のツボに指先を当て大きく息を吸います。次に押さえズ~ンと感じたら息を全部はき出します。各十回繰り返して下さい。
目の疲れを取る① 睛明(せいめい)
※教科書の取穴(足の膀胱経・第一穴「睛明」):顔面、目の内角の直上、目窩の内上方。連載では図の位置を参照してください。
② 太陽(たいよう)
※教科書の取穴(奇穴「太陽」):顔面、眉と目尻の中点付近のくぼみ。連載では図の位置を参照してください。
③ 陽白(ようはく)
※教科書の取穴(足の胃経・第十四穴「陽白」):顔面、瞳孔の直上、眉弓の下縁。連載では図の位置を参照してください。
④ 四白(しはく)
※教科書の取穴(足の胃経・第二穴「四白」):顔面、瞳孔の直下、下眼窩孔の下。連載では図の位置を参照してください。
鼻の機能を回復させる⑤ 迎香(げいこう)
※教科書の取穴(手の大腸経・第二十穴「迎香」):顔面、鼻翼の外側。連載では図の位置を参照してください。
疲れた心を癒し、痔にも効果がある⑥ 百会(ひゃくえ)
※教科書の取穴(督脈・第二十穴「百会」):頭頂部、両耳の上端を結ぶ線と正中線の交点。連載では図の位置を参照してください。
あご・歯ぐきの血行を改善させ疲れを取る⑦ 下関(げかん)
※教科書の取穴(足の胃経・第七穴「下関」):顔面、下顎骨の下縁、咬筋の前方。連載では図の位置を参照してください。
歯ぐきの血行を改善させ唾液の分泌をうながし胃腸の動きを改善させる⑧ 大迎(だいえい)
※教科書の取穴(足の胃経・第五穴「大迎」):顔面、下顎骨の切痕の前方、咬筋の前縁。連載では図の位置を参照してください。
鍼灸をすると効果はさらに上がります。東洋医学への問い合わせは、国家資格を持つかかりつけの鍼灸師、マッサージ指圧師まで。(県鍼灸マッサージ師会法制部長・高野義道)