宮日連載

疲れをとるツボ

宮崎日日新聞「元気のススメ」
第2回
(2006年8月掲載)

手三里(てさんり)と足三里(あしさんり)を、呼吸に合わせて押すセルフケアです。疲れの取り方には個人差があります。

執筆・監修: 高野義道(院長)/ はり師・きゅう師国家資格 / 開業28年 / 宮日連載・セルフケアの案内

効果には個人差があります。セルフケアだけで同じ結果をお約束するものではありません。

本ページの本文は、読みやすさと医療情報としての安全性のため、現代の表現に一部言い換えています。連載の事実・セルフケアの手順の趣旨は変えていません。

この回で紹介するツボ

  • 手三里(てさんり) — 肘の外側のしわから親指方向へ指三本分。「ズ~ン」と感じたら息を吐き、左右十回
  • 足三里(あしさんり) — 膝蓋の外側斜め下のくぼみから指四本下。手三里と同じ呼吸(胃酸過多・お子さんは控える)

まず「八分目」の生活。夏バテの時期は、冷たい飲み物ばかりにしないことも大切です。

この記事は、宮崎県庁「医療薬務課」の依頼により執筆した、宮崎日日新聞「元気のススメ」への全4回の連載の、第2回です。第1回はストレス解消のツボ、第3回は笑顔のツボ、第4回は眼精疲労のツボです。

※疲れの取り方には個人差があります。

なぜ疲れるのか。それは、頑張り過ぎた身と心を自分自身に理解させるためです。体力を回復させ、病気を防ぐために必要な反応です。

まずは疲労予防です。飲食、運動、仕事、勉強、遊び、世話焼き、体調不良時以外の睡眠や休息などを、すべて適量の「八分目」にしましょう。

この時期の疲れ「夏バテ」。かかる人の多くは、梅雨頃から冷たい飲食ばかりです。胃腸が冷えて疲れ、食事量や運動量も低下します。元気を出そうと食べますが、再び、冷やし素麺やスイカなどを食べて悪化するのです。予防には、毎回の食事に熱いお茶を飲んだり、油物を控えるなど心がけます。回復には、温かく消化にも良く、少し汗ばむ食事の工夫が必要です。

そこで今回は、胃腸を整え、同時に全身の疲れを取るツボ、大腸経の「手三里」、胃経の「足三里」を紹介します。

大腸経・胃経を経絡と呼びます。経絡は線路。ツボは駅。線路には「気」が通ります。大腸経は手の第二指から鼻穴の横を結び、途中、肩で分岐し大腸に繋がります。胃経は目の下から胃を通り、足の第二指に結びます。

手三里(てさんり)

手三里は、肘を曲げた外側のしわから、親指に向けて指三本分の所です。押さえると「ズ~ン」と響き、手から顔の疲れに効き、その刺激は大腸にも至り、お腹も楽になります。

※教科書の取穴(手の大腸経・第十穴「手三里」):前腕後外側、陽谿(ようけい)と曲池(きょくち)を結ぶ線上、肘窩横紋(曲池)の下方二寸。連載文は肘を曲げた外側のしわから親指方向へ指三本分です。

まず手三里に指先を当て、大きく息を吸います。次に押さえ、「ズ~ン」と感じたら息を全部吐き出し、左右十回ほど繰り返します。ついで両手を腰に当て、温もりを感じましょう。

足三里(あしさんり)

足三里は、膝を立て、膝蓋(皿)の中心より外側斜め下のくぼみから指四本下と、すねの骨から少し外側とを結ぶ所です。足の疲れをとり、同時に胃の働きを良くするなど、健康増進、長生きのツボです。

※教科書の取穴(足の胃経・第三十六穴「足三里」):下腿前面、犢鼻(とくび)と解谿(かいけい)を結ぶ線上、犢鼻の下方三寸、脛骨前縁の外方一横指。連載文の「膝蓋外側斜め下のくぼみから指四本下」は同身寸の目安です。

※連載原文どおり、胃酸過多の方やお子さんは足三里の刺激を行わないでください。

手三里と同じ要領で押さえます。鍼灸ではより丁寧に扱える場合があります(効果には個人差があります)。

東洋医学に関する問い合わせは、国家免許を持つ、かかりつけの鍼灸(しんきゅう)師、マッサージ指圧師まで。(県鍼灸マッサージ師会法制部長・高野義道)

掲載写真(新聞掲載時)

手三里・足三里のセルフケアの参考写真(宮崎日日新聞掲載時)
宮崎日日新聞掲載時の写真(2006年8月)

当院で疲れ・胃腸の不調を扱うとき

それでも疲れが抜けない、胃がつらい、夏バテから戻りにくい——そういうときは、当院で状態を見てから鍼灸で進め方を相談できます。鍼灸についてもご覧ください。宮崎市大塚台から、お気軽にどうぞ。

注意

ツボを強く押しすぎないでください。連載どおり、胃酸過多の方やお子さんは足三里の刺激を行わないでください。つらい状態が続く場合は、国家資格を持つかかりつけの鍼灸師などへご相談ください。

迷ったときはまず医療機関へご相談ください。当院では次のように対応します。

  • 医師の診断で問題がなければ、鍼灸で進められます
  • 当院に直接来ていただいた場合も、問題がなければそのまま進めます
  • 医療機関への紹介や受診をすすめる場合でも、鍼灸を同時に進められることが多いです
  • 鍼灸での対応が難しい場合は、明確にお伝えします
  • 治療中に別の症状に気づいた場合も、受診を強くおすすめします

宮崎で相談したい方へ
ネット予約は「はじめて」から空きをお取りください。疲れや胃腸の不調でお困りのときは、お気軽にご相談ください。

よくある質問

手三里(てさんり)の場所と押し方は?
肘を曲げた外側のしわから、親指に向けて指三本分の所です。指先を当てて大きく息を吸い、押さえて「ズ~ン」と感じたら息を全部吐き、左右十回ほど繰り返します。ついで両手を腰に当て温もりを感じます。効果には個人差があります。
足三里(あしさんり)の場所と押し方は?
膝を立て、膝蓋の中心より外側斜め下のくぼみから指四本下と、すねの骨から少し外側とを結ぶ所です。手三里と同じ要領で、呼吸に合わせて押します。胃酸過多の方やお子さんは行わないでください(連載原文どおり)。効果には個人差があります。
足三里を控えた方がよいのは誰ですか?
連載では、胃酸過多の方や子供は足三里の刺激を行わないようとしています。該当する場合は無理に続けず、国家資格を持つ鍼灸師などへご相談ください。
夏バテのとき食事で気をつけることは?
梅雨頃から冷たい飲食ばかりだと胃腸が冷えて疲れやすくなる、と連載では説明しています。予防には食事のたびに熱いお茶を飲む、油物を控えるなど。回復には温かく消化に良く、少し汗ばむ食事の工夫が必要、としています。
宮崎で相談・予約したいのですが?
宮崎市大塚台の当院へお気軽にどうぞ。ネット予約は「はじめて」からお選びください。会員価格の目安はしっかりエコー鍼灸 5,500円〜(税込)です。詳しくは料金表をご覧ください。
院長 高野義道

執筆・監修: 高野義道

はり師(第102346号)・きゅう師(第102332号)国家資格 / 学士(鍼灸学)第827号 / 開業28年

最終更新: 2026-06-04

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