OTC鎮痛薬の取り扱い
当店でご案内しているのは、指定第2類の解熱鎮痛薬です。販売は店頭のみで、登録販売者が必要に応じて情報提供したうえでお渡しします。
- 取り扱い:指定第2類の解熱鎮痛薬(5品)
- 取り扱いなし:第1類医薬品、要指導医薬品、医療用医薬品(処方箋医薬品)
第1類医薬品は、販売時に薬剤師による情報提供が義務付けられています。当店には常駐の薬剤師がおらず、登録販売者が第2類・第3類をご案内する体制のため、第1類は取り扱っておりません。商品は棚からご自身でお取りいただく形式ではなく、登録販売者にご相談いただき、ご案内のうえお渡しします。
Products取り扱い製品
当店で店頭案内している解熱鎮痛薬5品です。各製品の説明は下の製品ごとの案内へ。詳しい用法・注意は添付文書を必ずお読みください。
異常に強い痛み、高熱、いつもと違う症状が続く場合は、先に医療機関へご相談ください。
Mechanism解熱鎮痛薬の作用(一般)
多くの解熱鎮痛薬は、体内でつくられるプロスタグランジン(PG)のはたらきに関わって、痛みや熱に作用します。製品によって主成分が異なり、PG への関わり方や作用の経路も異なります。
COX 阻害型 NSAIDs(イブプロフェン・アスピリン)
イブプロフェン(ノーシンピュア84錠)やアスピリン(バファリンA)を含む、いわゆるNSAIDs(エヌセイズ)は、体内のシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害して PG の生合成を抑えることで、痛み・熱・炎症に作用することが知られています。PG には痛みや熱以外にもはたらきがあり、胃では粘液・重炭酸の分泌や粘膜血流の維持など、胃酸から胃粘膜を守る側に関わります。小腸・大腸でも、粘膜血流の維持など、腸管粘膜の状態を保つ側に関わることが知られています。そのため PG の生合成が抑えられると、胃だけでなく腸管の防御も弱まり、胃腸への負担が生じる可能性があります。起こり方には個人差があり、添付文書の「相談すること」「使用上の注意」を必ず確認してください。
COX-1 / COX-2 と医療用
COX にはCOX-1とCOX-2があり、プロスタグランジンの生合成に関わる酵素(アラキドン酸から PGH2 などを生成)の種類です。従来型 NSAIDs(イブプロフェン・アスピリンなど)は両方に作用しうるため、炎症・疼痛への作用とあわせて、上記のような胃腸への負担が生じる可能性があります。一方、医療用医薬品のなかにはCOX-2 を中心に抑えるタイプもあり、従来型 NSAIDs と比べて胃腸への負担が少ないとされることがあります。ただし、胃腸への影響がまったく出ないわけではなく、用法・禁忌・心血管リスク等も医師が総合的に判断する必要があります。適否や起こり方には個人差があります。当店で案内するイブプロフェン・アスピリンの市販 NSAIDs は指定第2類医薬品です。胃腸が弱い方、服用後に胃腸の不快感がある方、他のお薬を内服中の方は、購入前に登録販売者へご相談ください。市販薬で負担が続く場合や判断に迷う場合は、医師の診察のうえ、医療用医薬品の選択も含めご相談されることをおすすめします(当店では医療用医薬品は取り扱いません)。
当店の NSAIDs(ノーシンピュア84錠・バファリンA)
当店の COX 阻害型 NSAIDs は、ノーシンピュア84錠(イブプロフェン単剤)とバファリンA(アスピリンと制酸成分の配合)です。ノーシンピュア84錠はイブプロフェンを主成分とする錠剤で、上記の COX 阻害・PG 生合成抑制を通じて解熱・鎮痛が知られています。バファリンAは、解熱鎮痛成分のアスピリン(アセチルサリチル酸)に加え、添付文書で胃への負担を緩和するとされる制酸成分(合成ヒドロタルサイト)を配合しています。アスピリンも COX を阻害して PG 生合成を抑える NSAIDs ですが、イブプロフェンとは化学構造が異なり、COX への作用の性質も異なります。制酸成分が配合されていても、胃腸への負担がまったく出ないわけではありません。用法・禁忌は各製品の添付文書を必ず確認してください。
新セデス錠(非ピリン系)
新セデス錠(指定第2類・非ピリン系)は、エテンザミド・アセトアミノフェン・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェインの4成分を配合しています。アセトアミノフェンは、視床下部の体温調節中枢などに作用し、解熱・鎮痛が知られています(COX 阻害型 NSAIDs とは作用の経路が異なります)。エテンザミドはサリチル酸系の解熱鎮痛成分で、熱を下げ痛みをやわらげるはたらきがあります。残り2成分は、鎮痛作用を助ける配合成分です。4成分は作用の経路が異なる設計で配合されており、上記イブプロフェン・アスピリンの COX 阻害型 NSAIDs とは系統が異なります。
セデス・ハイ(G)(ピリン系)
セデス・ハイ(セデス・ハイG)(指定第2類・ピリン系)も、イソプロピルアンチピリン・アセトアミノフェン・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェインの4成分を配合しています。添付文書では、イソプロピルアンチピリンとアセトアミノフェンが体温調節中枢に作用し、皮膚血管を拡張して熱を放散させることなどを通じて解熱・鎮痛する、と説明されています。イソプロピルアンチピリンは抗炎症作用が弱いとされ、他成分と組み合わせて配合される系統です。COX 阻害型 NSAIDs とは主成分・作用の経路が異なります。過去にピリン系でアレルギー症状を起こしたことがある方は、添付文書の「してはいけないこと」を確認し、登録販売者にご相談ください。
本節は解熱鎮痛薬全般の説明です。当店で案内する各製品の用法・禁忌・相互作用は、その製品の添付文書が正本です。効果を保証するものではありません。
Approach鍼灸と鎮痛薬・湿布についての考え方
以下は、当院(高野鍼灸リラクセーション併設の大塚台薬店)の考え方です。
市販の痛み止め
当院では、鍼灸の施術と市販の解熱鎮痛薬を対立させません。症状や生活の状況によっては、痛み止めを使いながら鍼灸を受けられることもあります。
医師の処方薬について
来院時に、「鍼灸を受けるなら、医師の痛み止めは止めた方がよいか」とご相談をいただくことがよくあります。当院では、鍼灸を始めたからといって、医師から処方されているお薬の服用を無理に止める必要はない、と考えています。医師が判断して処方されているのであれば、用法・用量を守り、そのまま服用いただいてよい、とお伝えしています。医師の鎮痛薬や湿布(シップ)についても、当院から一方的に「やめるべきだ」とは申しません。
併用について
28年の臨床で感じているのは、鍼灸と医師の処方薬、あるいは市販の痛み止めを組み合わせて、経過がスムーズに進む患者さんも少なくない、ということです。一方で、併用の可否やタイミングは症状・お薬の内容・体質により異なり、効果を保証するものではありません。お薬の変更・中止・量の調整は、必ず医師の指示に従ってください。併用や飲み合わせで判断に迷う場合は、医師または薬剤師にご相談ください。当店で取り扱う市販薬については、登録販売者が添付文書に沿ってご案内します。
湿布の選び方(当店の陰・陽・陰陽シップの区分)は、大塚台薬店トップをご覧ください。
Guide製品ごとの案内
当店で案内する5品の概要です。購入前の最終判断は、登録販売者への相談と添付文書で行ってください。
ノーシンピュア84錠
指定第2類
錠剤
NSAIDs
- 主成分
- イブプロフェン
- 作用
- COX 阻害による PG 生合成の抑制を通じて、痛み・熱に作用します。
- 相談
- 胃腸が弱い方、他の NSAIDs やお薬を内服中の方は、添付文書の「相談すること」を確認し、購入前に登録販売者にご相談ください。
- 主成分
- アスピリン(アセチルサリチル酸)+合成ヒドロタルサイト(制酸成分)
- 作用
- アスピリンは COX 阻害による PG 生合成抑制で解熱・鎮痛が知られています。制酸成分は添付文書で胃への負担を緩和する、と説明されています。
- 相談
- イブプロフェンとは成分が異なり、どちらが適するかは症状・体質・併用薬により異なります。胃腸が弱い方は、添付文書の「相談すること」を確認し、購入前に登録販売者へご相談ください。
- 主成分
- エテンザミド・アセトアミノフェン・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェイン(4成分)
- 作用
- アセトアミノフェンは体温調節中枢などへの作用、エテンザミドはサリチル酸系として解熱・鎮痛に寄与し、残り2成分は鎮痛を助ける配合成分です。COX 阻害型 NSAIDs・ピリン系とは主成分・作用の経路が異なります。
- 注意
- 用法・用量、してはいけないことは添付文書に従ってください。
- 主成分
- イソプロピルアンチピリン・アセトアミノフェン・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェイン(4成分)
- 1回量
- 1錠中イソプロピルアンチピリン75mg。成人(15才以上)は2錠。
- 作用
- 添付文書では、イソプロピルアンチピリンとアセトアミノフェンが体温調節中枢に作用して解熱・鎮痛する、と説明されています。
セデス・ハイGは有効成分・1回量が同じ顆粒剤です。錠剤で問題なければ本剤、錠剤が飲みにくい方はハイG、という選び方になります(1回量が多い方が強いわけではありません)。ピリン系のお薬でアレルギー症状を起こしたことがある方は、使用を避ける必要がある場合があります(添付文書参照)。
- 主成分
- セデス・ハイと同じ4成分(顆粒剤)
- 1回量
- 1包中イソプロピルアンチピリン150mg。成人(15才以上)は1包(1錠75mg×2錠=1包150mgで、セデス・ハイと同量)。
- 使い分け
- セデス・ハイとの違いは主に剤形(錠剤か顆粒か)。水またはぬるま湯で溶かして飲みやすい顆粒を選ぶ、という位置づけで、有効成分の強弱で選ぶものではありません。
成分上の注意(ピリン系等)はセデス・ハイと同様です。
セデス・ハイ(セデス・ハイG)はピリン系の解熱鎮痛薬で、いずれも15才以上が対象です。新セデス錠(非ピリン系・7才以上から)とは成分・対象年齢が異なります。本ページの説明は各製品の添付文書に基づく案内であり、効果を保証するものではありません。
Purchaseご購入について
医薬品の販売は店頭のみです。インターネットでの注文・配送(ネット通販)は行っていません。
- 鍼灸院と同一の住所(〒880-0952 宮崎市大塚台東2-11-13)で、来院時にご相談いただけます
- 商品は棚からご自身でお取りいただく形式ではありません。登録販売者にご相談いただき、ご案内のうえお渡しします
- 指定第2類医薬品は、禁忌の確認など、添付文書に沿ったご案内を行います
鍼灸の受診と合わせて、痛み止めについて知りたい方も、店頭でご相談ください。
FAQよくある質問
鎮痛薬の取り扱い・購入方法に関するよくあるご質問です。
- 大塚台薬店の鎮痛薬はネットで購入できますか?
- いいえ。医薬品の販売は店頭のみです。当サイトは案内用であり、インターネットでの注文・配送(ネット通販)は行っていません。
- 取り扱っている鎮痛薬は何がありますか?
- 当店では、ノーシンピュア84錠(イブプロフェン配合)、バファリンA(アスピリン・制酸成分配合)、新セデス錠(エテンザミド・アセトアミノフェン配合)、セデス・ハイ(イソプロピルアンチピリン配合・錠剤)、セデス・ハイG(1回量はセデス・ハイと同量・顆粒)の5品を店頭でご案内しています。いずれも指定第2類医薬品です。詳細は各製品の添付文書を必ずお読みください。
- ピリン系のお薬でアレルギーが出たことがある場合は?
- セデス・ハイ(セデス・ハイG)はピリン系の解熱鎮痛薬です。過去にピリン系のお薬でアレルギー症状を起こしたことがある方は、添付文書の「してはいけないこと」を確認し、購入前に登録販売者にご相談ください。
- 鍼灸の受診と一緒に痛み止めについて相談できますか?
- はい。鍼灸院と同一住所で併設しています。来院時に解熱鎮痛薬について、登録販売者がご案内のうえお渡しします。
- 鍼灸を受けるので、医師から処方されている痛み止めをやめた方がよいですか?
- 当院では、鍼灸を始めたからといって、医師から処方されているお薬の服用を無理に止める必要はない、と考えています。医師が判断して処方されているのであれば、用法・用量を守り、そのまま服用いただいてよい、とお伝えしています。臨床では、鍼灸と医師の処方薬を組み合わせて経過がスムーズに進む患者さんも少なくない一方、併用の可否は症状・お薬・体質により異なり、効果を保証するものではありません。変更・中止は医師の指示に従ってください。詳しくは鍼灸との併用をご覧ください。
- 鍼灸の治療中に市販の痛み止めを使ってもよいですか?
- 当院では、鍼灸と市販の解熱鎮痛薬を対立させません。症状により併用されることもありますが、可否は症状・お薬の内容・体質により異なります。医師の処方薬の変更・中止は医師にご相談ください。当店の市販薬は登録販売者が添付文書に沿ってご案内します。詳しくは鍼灸との併用をご覧ください。
- 強い痛みが続く場合はどうすればよいですか?
- 異常に強い痛み、高熱、いつもと違う症状が続く場合は、市販薬を続ける前に医療機関へご相談ください。当店でも、判断に迷う場合は登録販売者にご相談いただけます。
Notice医薬品をお使いの際の注意
解熱鎮痛薬をお使いの際の、当店共通のご案内です。
- 用法・用量を守り、各製品の添付文書・パッケージ表示を必ずお読みください
- 効果には個人差があります。本サイトの説明は効果を保証するものではありません
- 併用中のお薬や持病がある方、妊娠・授乳中の方は、購入前に必ず登録販売者にお知らせください
- 強い痛み・高熱・いつもと違う症状がある場合は、医療機関へご相談ください
迷ったときはまず医療機関へご相談ください。当院では次のように対応します。
- 医師の診断で問題がなければ、鍼灸で進められます
- 当院に直接来ていただいた場合も、問題がなければそのまま進めます
- 医療機関への紹介や受診をすすめる場合でも、鍼灸を同時に進められることが多いです
- 鍼灸での対応が難しい場合は、明確にお伝えします
- 治療中に別の症状に気づいた場合も、受診を強くおすすめします
執筆・監修: 高野義道
はり師(第102346号)・きゅう師(第102332号)国家資格 / 医薬品登録販売者(第45-10-00189号) / 開業28年
最終更新: 2026-06-02