Headache & Acupuncture (Evidence-based)

宮崎で頭痛

鍼灸を受ける

宮崎市大塚台の高野鍼灸リラクセーションでは、緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛に対する鍼灸を、医学論文(橋本ら 2014, 全日本鍼灸学会誌)のエビデンスに基づいて再構築しています。頭・首・肩の深部のトリガーポイント(ファシアの重積)に対して、必要に応じてエコー画面を見ながら鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸も用います。はり師・きゅう師の国家資格、医薬品登録販売者、免許取得33年・開業28年。

院長 高野義道 / はり師・きゅう師(国家資格) / 学士(鍼灸学) / 医薬品登録販売者 / 免許取得33年・開業28年

「いつもと違う頭痛」は医療機関の受診を優先してください。効果には個人差があります。

Quick Answer頭痛に鍼灸は効くのか?

緊張型頭痛・片頭痛などの一次性頭痛に対しては、医学論文(橋本ら 2014, 全日本鍼灸学会誌)のシステマティックレビューで臨床効果が報告されています。

ヨーロッパの大規模研究(15,056人, RCT および非ランダムコホート)では、通常ケアに鍼治療を追加した群で月の頭痛日数が 8.4日 → 4.7日 まで減ったのに対し、通常ケアのみの群は 8.1日 → 7.5日 とほぼ変わらず、鍼治療を加える効果が示されました。1年後の追跡(401人, RCT)でも、鍼追加群は 15.6日 → 11.4日 と有意に減少しています。

日本頭痛学会のガイドラインでも、鍼治療は一次性頭痛に対して推奨グレードB(グレードB=「行うよう勧められる」根拠のある推奨。最高はA)。英国NICEのガイドラインでは、標準治療で効果が得られない場合に 5〜8週で10回の鍼治療を考慮してよいと推奨されています。当院ではこの論文を踏まえ、頭痛の鍼灸を再構築しています。

ただし効果には個人差があります。「いつもと違う頭痛」「人生最悪レベルの激しい頭痛」「発熱・麻痺を伴う頭痛」などは二次性頭痛(くも膜下出血・髄膜炎・脳血管疾患など)の可能性があるため、まず医療機関の受診を優先してください。

What is it?頭痛とは(一次性頭痛の4分類)

頭痛は大きく、原因疾患のない「一次性頭痛」と、ほかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」に分かれます。鍼灸の主な対象は一次性頭痛です。論文によると、頭痛全患者の80%以上を一次性頭痛が占めています。

1. 緊張型頭痛(約 2,200 万人)

頭をぐっと締め付けられるような頭痛。日常生活への支障は片頭痛ほど大きくなく、動いても悪化しない傾向があります。30分〜7日間続き、慢性化すると年に180日以上痛むこともあります。首肩の筋肉のこわばりが背景にあることが多く、午後や夕方に強くなりやすいのが特徴です。

2. 片頭痛(約 840 万人)

ズキズキ脈打つような頭痛で、動くと悪化し、寝込むほど強くなることもあります。光・音・においに敏感になり、吐き気を伴うことが多いのが特徴。論文では「動作で悪化・吐き気・光過敏・臭過敏」のうち2つ以上が時々または半日以上あれば片頭痛の可能性が高いとされています。視覚異常(閃輝暗点)や肩こりの前兆を伴うこともあります。成人女性、特に妊娠可能な年齢の女性に多い頭痛です。

3. 群発頭痛(約 10 万人)

片目の奥に激痛が起こり、涙・目の充血・まぶたの垂れ・鼻水・鼻づまり・額の発汗などを伴います。15〜180分続き、一定期間中に2日に1回〜1日に8回の幅で同じ時間に起こるのが特徴。慢性頭痛の中では最も痛みが強いとされます。飲酒で激痛が誘発されることもあります。

4. 薬物乱用頭痛(注意が必要)

市販の鎮痛薬を飲みすぎることで起こる頭痛。緊張型頭痛のような症状ですが、多くは前兆のない片頭痛をベースにした慢性連日性頭痛です。痛み止めの飲みすぎがないか、頭痛の治療がうまくいっていない場合は確認が必要です。院長・副院長はいずれも医薬品登録販売者でもあるため、薬の飲み方も含めてご相談いただけます。

参考:頭痛のABCDE分類

論文では、頭痛を経過の長さで A〜E の5タイプに整理する分類が紹介されています。慢性的に頭痛が続いている方の状態を把握する手がかりです。

  • A(acute) — さまざまな急性頭痛
  • B(bound) — 慢性と急性の両方をもつ頭痛
  • C(chronic) — 片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛などの慢性反復性頭痛
  • D(daily) — Cが3か月以上続く連日性頭痛(慢性片頭痛・慢性緊張型頭痛を含む。薬物乱用頭痛・群発頭痛は除く)
  • E(excess) — 3か月以上続く薬物乱用頭痛。実際の現場では多く、頭痛の治療がうまくいかない場合は痛み止めの飲みすぎがないかを確認することが重要。

Why It Worksなぜ頭痛に鍼灸が効くのか(論文ベース)

鍼灸が頭痛を和らげる経路は、論文の中で 「頭・首への鍼が脳血管系に影響を与える」「三叉神経系への慢性刺激を解除する」 という2点で説明されています。

1. 頭・首への鍼が脳血管系に影響を与える

論文によると、頭や首への鍼灸施術が脳の血管系に影響を及ぼすことが多く報告されており、これが片頭痛に対する鍼灸の効果の機序のひとつだとされています。緊張型頭痛では、頭部の緊張した筋肉に鍼をすることで頭痛が緩和することが知られています。

2. 三叉神経領域のトリガーポイント(ファシアの重積)を解除する

論文の著者である橋本らは、三叉神経系への慢性的な刺激が片頭痛発作の前兆に関与する「大脳皮質拡延性抑制(CSD)」の発生閾値を下げ、発作を起こりやすくすることを示しました。三叉神経領域にある「コリコリ」(トリガーポイント)に鍼などで処置を加えると、片頭痛発作の頻度が下がることが知られています。

トリガーポイントは筋肉だけでなく、皮膚・腱・靭帯・骨膜などを含むファシア(結合組織)にもおよびます。最近ではファシアの癒着が折り重なるように見られることから「ファシアの重積」と呼ばれ始めています。このファシアの重積が三叉神経を活性化させる慢性的な刺激物であり、片頭痛を悪化させる要因として位置付けられています。

当院では、必要に応じてエコー画面を見ながら、皮膚の上からは見えにくいファシアの重積に対して鍼の先を直接届かせます。刺入の深浅・刺激量は、針の太さ・長さ・刺鍼の手技で無段階に調整します。「経穴の中に何があるか」を画面で確認したうえで鍼を進めることで、論文が指摘する「経穴へ厳密に取穴する」の精度を一段引き上げることができます。

Our Approach当院での施術アプローチ — 論文+エコー鍼灸の再構築

論文の結果を踏まえ、頭痛のタイプごとに鍼の方法・部位・経穴を組み立てています。必要に応じてエコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸を併用します。

1. 緊張型頭痛への施術

頸肩部・背部の筋緊張部位で、なおかつ経絡上の経穴(ツボ)に鍼をします。当院では従来から同じ部位・経穴に鍼をしていましたが、論文の結果を受けて、さらに一層厳密な取穴を行うようにしています。鍼に加えて、温灸・電気的灸頭鍼を置鍼中に追加することもあります。

論文では、緊張型頭痛に対しては 「単刺術 < 30分の置鍼 < マニュアル鍼 < 鍼通電療法」 の順で有効性が高いと示されています。当院ではこの結果を踏まえ、患者さんの状態に合わせて段階的に刺激量を上げていきます。

2. 片頭痛・群発頭痛への施術

基本は緊張型頭痛と同じ施術ですが、これに論文経穴片頭痛13点(頭維 ST8・頬車 ST6・百会 GV20・風池 GB20・外関 TE5・三陰交 SP6・太衝 LR3 など)を組み合わせて、片頭痛の施術をブラッシュアップします。頭部から肩にかけて熱を持っている時は、頸肩部の電気的灸頭鍼を外し、必要に応じてアイシングを追加することもあります。

自律神経が乱れている場合は、自律神経の鍼灸で行っている、西洋医学的解釈・東洋医学的脈診(黄帝内経難経六十九難の鍼など)を組み合わせた施術を追加します。

3. 「置鍼方法 × 患者状況 × 鍼パラメータ」を一人ひとりに合わせる※ 鍼パラメータ:鍼の太さ・長さ・刺入深度・刺入本数・温灸の種類・温度・温灸数など

論文で有効と示された方法をそのまま当てはめるのではなく、当院では症状の程度・自律神経の状態・体力・鍼の経験・恐怖の有無・血圧・貧血の有無などの患者さんの状況を踏まえて、鍼の太さ・長さ・温灸の種類・温度・刺入深度・刺入本数・温灸数を一回ごとに調整します。マニュアル刺激を強くしてから鍼通電を加えると刺激過剰(オーバードーゼ)になることがあるため、その場合は鍼通電を控える判断もします。

エコー画面を見ながら鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸の様子
エコー画面で見ながら、経穴の中のファシアの重積に鍼の先を直接届かせる様子。鍼先が画面に映っています。

Movies関連する動画

当院の頭痛・首肩への鍼灸の考え方をイメージしていただくための参考動画です。診断ではなく、施術の考え方の一般的な解説です。

掲載動画はいずれも当サイトの動画ページと同じものです。再生は YouTube に接続します。

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Director's View私の臨床上の考え方(高野論)

免許取得33年・開業28年のなかで、論文と日々の臨床を突き合わせるなかで、私がたどり着いた考え方です。以下は私見です。

論文の結果は、私たちの臨床感覚と矛盾しなかった

この論文(橋本ら 2014)を読んだとき、率直に言うと「やはりそうか」という感覚でした。緊張型頭痛で首肩に鍼を打つと頭痛がおさまる、片頭痛で頭・首・肩に鍼を打つと発作の頻度が下がる、というのは長年の臨床で繰り返し経験してきたことです。論文はそれが科学的なデータでも示されたという意味で、患者さんに「効くと感じてきましたが、論文でもこう示されています」と自信を持ってお伝えできる根拠になりました。

頭痛は「頭」だけを診ても解けない — 首肩・自律神経・目との地続き

緊張型頭痛が首肩のこわばりから来ていることは多くの方が想像できると思います。私の経験では、片頭痛の方でも多くの方で首肩がカチカチになっています。頭の中だけで何かが起こっているのではなく、首肩のこわばり・自律神経の乱れ・目の使いすぎ(眼精疲労)が組み合わさって、頭痛のスイッチが入りやすい体になっている、というのが私の見方です。

だから当院では、頭痛で来られた方も、必要に応じて 肩こり・首こり自律神経眼精疲労 の鍼灸と組み合わせて施術します。「頭痛だけ取ってもらえばいい」と言われても、首肩が固まったままだと数日でまた頭痛が戻ってしまうからです。

論文の「経穴に厳密に取穴する」を、エコーで一段精度を上げる

論文で繰り返し強調されているのが、「経穴(ツボ)への鍼が、経絡上の非経穴や、経絡外の任意の点への鍼より有意に頭痛を減らした」という結果です。これは経穴が単なる経験的なポイントではなく、解剖学的にも意味のある場所であることを示しています。

当院では、エコー画面で経穴の内部を見ることで、その経穴の中にファシアの重積(癒着の塊)があるかどうかを確認できます。重積が見つかれば、画面で鍼先を確認しながら、重積の中に鍼の先を直接届かせます。これは論文の「経穴に厳密に取穴する」の精度を、現代的な道具で一段引き上げる方法だと考えています。

薬と鍼灸は「敵」ではなく「両輪」

頭痛で病院に通っている方が、鍼灸に来るとき「薬を止めたほうがいいのでしょうか」と聞かれることがよくあります。私の答えは「論文でも併用が有効と示されているので、いきなり止める必要はありません」です。ヨーロッパでは多くの方が薬と鍼を併用しています。日本のガイドラインでもそうです。

ただし、市販の鎮痛薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛を起こすことがあるため、医師・薬剤師・登録販売者に相談しながら服用してください。私は医薬品登録販売者でもあるため、薬の飲み方も含めてご相談いただけます。鍼灸を受けることは担当医にもお伝えいただくと安心です。

Expected Outcomes論文と当院の臨床で示されている経過

論文で示された数値と、当院で感じている経過の傾向です(効果には個人差があります)。

  • 月の頭痛日数の減少 — ヨーロッパの大規模研究(15,056人)で、通常ケア+鍼で 月8.4日 → 4.7日 まで減少。通常ケアのみは 8.1日 → 7.5日 でほぼ変わらず(橋本ら 2014)。
  • 1年後の長期効果 — 401人の RCT で、通常ケア+鍼は 15.6日 → 11.4日 と有意に減少。
  • 薬物療法に鍼を追加する効果通常の薬物療法(または無治療)に鍼治療を追加すると、片頭痛発作が有意に減少することが示されています。「薬を続けながら鍼を足す」という選択肢の根拠となる結果です。
  • 片頭痛の予防効果(鍼 vs シャム鍼) — 4週後・16週後ともに、鍼治療群の方が対照群(シャム鍼)より頭痛日数が有意に減少(p<0.001)。
  • 片頭痛の治療反応率(鍼 vs シャム鍼) — 4週後 59% vs 40%、16週後 56% vs 37%。
  • 片頭痛の鍼 vs 標準薬物(予防) — 2〜4か月後は鍼の方が標準的な予防薬より反応率が高いと報告。6か月後以降は薬物療法と同等の効果に。早い時期から効果を感じやすい傾向。
  • 慢性片頭痛の鍼 vs トピラマート(予防薬) — 限定的な研究ながら、慢性片頭痛にトピラマート(予防薬)と比較し、鍼治療の方が有意に頭痛日数が減少と報告。
  • 片頭痛発作時(急性期) — 鍼治療はスマトリプタン注射(片頭痛の急性期治療薬)に効果は劣るものの、副作用はスマトリプタン注射より少ないと報告。薬が体に合わない方の選択肢になり得ます。
  • 緊張型頭痛の予防 — 723人のRCT で、鍼治療群は対照群(シャム鍼)と比較し 2か月後・6か月後ともに有意に頭痛日数が減少。
  • 当院での体感 — 4週前後で「頭痛のひどさが軽くなった」「頭痛薬を飲む回数が減った」とおっしゃる方が多い印象です。首肩のこわばりが緩むのと並行して、頭痛の頻度が下がる経過をたどることが多いです。

※ 上記は論文の研究結果と当院の臨床で感じている傾向であり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。

For Whomこんな方に向いていることが多い

日本の慢性頭痛のガイドラインに示されている鍼灸の適応患者と、当院の臨床上の傾向です。

  • 薬物療法以外の選択肢を希望される方
  • 頭痛薬が体に合わない・副作用が出やすい方
  • 頭痛薬が使えない(禁忌のある)方
  • 頭痛薬を飲んでも今ひとつ効かない方
  • 妊娠中・妊娠の可能性がある方(薬を控えたい時期)— ただし妊娠中は鍼灸にも禁忌穴・刺激量の制限があります。受診前に必ず担当の産婦人科医にご相談ください。
  • 市販の鎮痛薬を飲みすぎてしまっている方(薬物乱用頭痛の予防)
  • 明らかにストレス過多な生活で、頭痛が日常化している方
  • 頭痛と一緒に、首肩のこわばり・自律神経の乱れ・眼精疲労が出ている方
  • 頭痛薬と鍼灸を併用して、頭痛日数を減らしたい方

上記は、ご相談いただく方のよくある背景です。初回では状態を確認し、無理のないペースで進め方を一緒に決めます。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

※経過には個人差があります。

Treatment Flow施術の流れ

問診・検査・鍼灸・施術後の説明の4段階で進めます。頭痛のタイプ・服薬状況も詳しくお伺いします。

  1. 問診票の記入・問診 — 頭痛のタイプ(痛み方・部位・誘発要因・前兆の有無)、頻度、これまでの治療歴、服薬状況(市販薬の頻度を含む)、お仕事・睡眠・ストレスの状況をお聞きします。
  2. 徒手検査・必要に応じてエコーでの確認 — 首肩の筋肉のこわばり、押して痛む位置を確認します。必要に応じてエコーで経穴の中のファシアの重積を確認します。
  3. 鍼灸施術 — 緊張型頭痛は頸肩部の経穴(ツボ)へ。片頭痛は加えて論文経穴13点(頭維・頬車・百会・風池・外関・三陰交・太衝)を組み合わせ。鍼が初めての方や恐怖がある方には、置鍼から始めて段階的に進めます。エコーで深部を狙うときは、画面で鍼先と血管・神経の位置を確認しながら進めます。
  4. 施術後の説明・生活上の注意 — 施術後の状態を確認し、姿勢・睡眠・カフェイン・薬の飲み方など、論文でも示されている頭痛予防の生活改善策をお伝えします。

初回でしっかり鍼を入れた後、好転反応(少し重だるい・眠い・頭痛が一時的に強く感じる)が出ることがあります。多くは1〜2日で落ち着きます。ご不安なときはご連絡ください。

3-Point Set頭痛を治すための3点セット

慢性化した頭痛を本当に良い方向に持っていくには、鍼灸の技術だけでは足りないと考えています。当院では次の3点を同時に満たすことを大切にしています。

  1. 鍼灸治療(エコー鍼灸を含む高度な鍼灸テクニック) — 当院では、マッサージや一般的な鍼では届きにくい筋肉・神経絞扼ポイントにも、刺入の深浅・針の太さや長さ・刺鍼の手技で患者さんごとに無段階に調整しながら鍼を届けます。必要に応じてエコー画面を見ながら進めます。深い=エコー、浅い=ブラインドではありません。
  2. なぜ頭痛になるのかの「真実の理解」 — 緊張型頭痛か片頭痛かで原因も異なり、頸部・後頭部・側頭部のどこで何が起きているのか、なぜ慢性化するのか。患者さんご自身が体の中で起きていることを理解できると、回復のスピードが変わります。
  3. 院長声明に書いた「生活上の注意点」を守ること — 治療と並行して、日常生活で気をつけるべきことを守っていただきます。

②と③は、免許取得33年・開業28年のなかでまとめた院長執筆の独自資料です。ご来院いただいた方に、施術後、受付で直接お渡しします(ネット非公開)。

※ 院長声明(生活指導書)は、長い臨床のなかで研究を重ねて完成した重要な資料です。ネット上に公開することはありません。

Important来院時に必ずお伝えする「治療成功のための重要な考え方」

鍼灸治療と同じくらい大切な、患者さんご自身に必ず理解していただきたい考え方があります。資料としてお渡しすることもできない、当院でしか伝えていない内容です。

これが分かっていないと、どれだけ良い鍼灸を受けても回復が安定しません。来院時に必ず時間を取り、患者さんおひとりおひとりの状態に合わせてお伝えしています。

「治療を受ければ良くなる」だけでなく、ご自身の体で何が起きているのか・どのように回復していくのかを理解した上で日々を過ごしていただくこと自体が、当院の治療の一部です。長く宮崎で鍼灸を続けてきたなかでたどり着いた、当院独自の考え方を、来院時に直接お伝えします。

Frequency通院頻度の目安

論文の結果と、当院の臨床上の経験から考える目安です。

  • 症状が強い時期 — 論文では緊張型頭痛は週1回より週2回の方が有効と示されています。当院でもご無理のない範囲で週1〜2回をおすすめしています。
  • 予防的に鍼を続ける時期 — 英国NICEのガイドラインでは 5〜8週間で10回の鍼治療が推奨されています。当院でもこのあたりを目安に進めます。
  • 頭痛が落ち着いてきた時期 — 2〜4週に1回の維持施術を目安に、徐々に間隔を広げます。
  • 頭痛が安定した後 — 4〜6週に1回の定期メンテナンスがおすすめです。デスクワーク・ストレス・睡眠不足など、頭痛の引き金が多い生活の方ほど、定期施術で安定する傾向があります。

Lifestyle論文が示す頭痛予防の生活改善策

橋本ら(2014)の論文に記載されている、片頭痛・緊張型頭痛の予防に有効とされる生活上の注意点です。施術と並行して取り組むことで、頭痛の頻度を下げやすくなります。

  • ストレス・過労を避ける
  • 肩のこらない生活を心がける(自覚がなくても凝っている場合があるので意識する)
  • 生活リズムを規則正しくする — 食事・睡眠・起床時間を毎日同じパターンで保つ
  • 睡眠は十分に取る。ただし寝すぎも頭痛を誘発するため注意する
  • 頭痛を誘発する原因(強い光・騒音・特定の食品・飲酒など)を把握して避ける
  • うつむき姿勢(スマートフォン・デスクワーク)は頭痛を誘発しやすいため意識して改善する
  • 首肩の筋肉をこまめにリラックスさせる
  • カフェイン(コーヒー・エナジードリンクなど)を控える
  • 鎮痛薬は必要最小限にとどめ、薬物乱用頭痛に気をつける
  • イライラや過度な気遣いを避け、精神的な緊張をゆるめる

※ 出典:橋本洋一郎ほか「頭痛に対する鍼灸治療の効果と現状」全日本鍼灸学会誌 2014年64巻1号 p18-36

When to See a Doctorこんなときは、先に医療機関へ(二次性頭痛の危険サイン)

「いつもと違う頭痛」は、命に関わる二次性頭痛(くも膜下出血・髄膜炎・脳血管疾患などが原因の頭痛)の可能性があります。鍼灸の前に必ず救急・脳神経外科・内科を受診してください。

すぐに医療機関へ相談してください

  • 突然始まった激しい頭痛(人生最悪レベル・バットで殴られたような頭痛)
  • 発熱・吐き気・嘔吐・首が前に曲げられないを伴う頭痛
  • 手足の麻痺・しびれ・ろれつが回らないを伴う頭痛
  • 意識がもうろうとする・けいれんを伴う頭痛
  • 頭部外傷の後に出てきた頭痛
  • 50歳以降に突然始まった、これまでにない頭痛
  • だんだん強くなる、日に日に悪化する頭痛
  • 視覚・聴覚・言語の異常を伴う頭痛
  • 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)を服用中で、新たに出た頭痛

これらは くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・髄膜炎・脳血管疾患・側頭動脈炎 などのサインのことがあります。

迷ったときはまず医療機関へご相談ください。当院では次のように対応します。

  • 医師の診断で問題がなければ、鍼灸で進められます
  • 当院に直接来ていただいた場合も、問題がなければそのまま進めます
  • 医療機関への紹介や受診をすすめる場合でも、鍼灸を同時に進められることが多いです
  • 鍼灸での対応が難しい場合は、明確にお伝えします
  • 治療中に別の症状に気づいた場合も、受診を強くおすすめします

FAQ頭痛の鍼灸に関するよくある質問

頭痛に鍼灸は本当に効くのですか?
緊張型頭痛・片頭痛などの一次性頭痛に対しては、医学論文(橋本ら 2014, 全日本鍼灸学会誌)のシステマティックレビューで臨床効果が報告されています。ヨーロッパの大規模研究(15,056人)では、通常ケアに鍼治療を追加した群で月の頭痛日数が8.4日→4.7日まで減ったのに対し、通常ケアのみの群は8.1日→7.5日とほぼ変わらず、鍼治療を加える効果が示されました。日本頭痛学会のガイドラインでも鍼治療は推奨グレードBです。効果には個人差があります。
片頭痛と緊張型頭痛で、鍼灸のやり方は違うのですか?
違います。緊張型頭痛では、首肩・後頭部の筋緊張がある部位の経穴(ツボ)に鍼をします。片頭痛では、緊張型頭痛の施術に加えて、論文で示された片頭痛用の経穴13点(頭維・頬車・百会・風池・外関・三陰交・太衝など)を組み合わせます。論文の結果から、当院ではより一層厳密な取穴を行ったうえで、必要に応じてエコー画面で見ながら経穴の内部のファシアの重積に鍼の先を直接届かせます。
薬を飲んでいますが、鍼灸と併用してもいいですか?
はい、論文でも薬物治療と鍼治療の併用で頭痛の有効性が上がることが示されています。ヨーロッパでは多くの方が薬と鍼を併用しています。ただし市販の鎮痛薬を飲みすぎると薬物乱用頭痛を起こすことがあるため、医師・薬剤師・登録販売者にご相談のうえ服用してください。院長・副院長はいずれも医薬品登録販売者でもあるため、薬の飲み方も含めてご相談いただけます。鍼灸を受けることは担当医にもお伝えいただくと安心です。
頭痛で鍼灸を受けると、どのくらい通えばいいですか?
論文の結果では、緊張型頭痛は週1回より週2回の方が有効、英国NICEのガイドラインでも予防的に5〜8週間で10回程度の鍼治療が推奨されています。当院でも、症状が強い時期は週1〜2回、落ち着いてきたら2〜4週に1回の維持施術を目安にしています。効果が出始める時期は方によって差があり、4週後に頭痛日数が約4日減ったというデータが報告されています。
鍼灸でかえって頭痛がひどくなることはありませんか?
ごくまれに、鍼の刺激で一時的に頭痛・だるさ・眠気が強く出ることがあります(好転反応と呼ばれる経過)。多くは1〜2日で落ち着きます。当院では、初めての方や鍼が怖い方には、置鍼(鍼を刺したままじっと置く方法)から始めて、慣れてきたら鍼通電へ段階的に進めます。マニュアル刺激と鍼通電を同時に強くするとオーバードーゼ(刺激過剰)になることがあるため、当院では刺激量を一人ひとりに合わせて調整します。
「いつもと違う頭痛」が出たら、鍼灸より先にどうすればいいですか?
突然始まった激しい頭痛(人生最悪レベル)・発熱を伴う頭痛・手足の麻痺やろれつ困難を伴う頭痛・頭部外傷後の頭痛は、二次性頭痛(くも膜下出血・髄膜炎・脳血管疾患などが原因の頭痛)の可能性があります。これらは鍼灸の対象外で、命に関わる緊急事態のことがあるため、すぐに救急・脳神経外科・内科を受診してください。
健康保険は使えますか?助成金は使えますか?
当院は現在、健康保険による鍼灸施術の取り扱いを停止しています。理由は、法令上「病院の保険(薬の処方など)」と「鍼灸の保険」を同時に利用することができないためです。当院の患者さんはほぼ全員が病院で薬を処方されており、実質的に鍼灸保険が使えない状況が続いたため、2016年(平成28年)12月末をもって原則として保険取り扱いを停止しました。これにより、病院での頭痛の保険診療と当院での鍼灸施術を問題なく並行して受けていただけるようになっています。
一方、市区町村の助成制度(補助金)は利用可能です。宮崎市国民健康保険の加入者は1回1,200円×年60回、後期高齢者(75歳以上)は宮崎市内の方が1回1,000円×年48回、宮崎市外(宮崎県内)の方が1回1,000円×年24回の補助を受けられます。助成証をお持ちの方は予約時または来院時にお申し出ください。
宮崎市で頭痛の鍼灸を受けられますか?
はい。高野鍼灸リラクセーション(宮崎市大塚台)では、医学論文のエビデンスに基づいて再構築した頭痛の鍼灸を行っています。緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛・薬物乱用頭痛・ムチウチ後の頭痛などに対応します。必要に応じてエコー画面で見ながら、頭・首・肩の深部のトリガーポイントに鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸も用います。24時間ネット予約に対応しています。

Booking頭痛の方 — コース・料金・予約の目安

このページだけで「受けられる・だいたいいくら・どう予約する」が分かるようにまとめました。コースに迷う場合は、当日のカウンセリングで一緒に決めます。

1. 向いているコース

緊張型頭痛・片頭痛など、当院では次の2コースのどちらかをおすすめする方が多いです。

  • しっかり鍼灸 — 頭痛に伴う全身の緊張や自律神経の乱れも含めて、広く整えるコース。
  • しっかりエコー鍼灸スタンダード — 頭痛など、いちばんつらい1症状にエコーで鍼の先を直接届かせるコース。

2. 料金目安(1回あたり・税込)

コース一般会員(半額)
しっかり鍼灸 11,000円 5,500円〜
しっかりエコー鍼灸 スタンダード 11,000円 5,500円〜

※初回は別途 初検料(ネット予約 1,100円/電話予約 2,200円)。宮崎市国保は会員価格からさらに −1,200円、後期高齢者は −1,000円が引かれます。会員制度・助成・支払い方法の詳細は 料金表 へ。

※コース・回数・料金は症状や当日の状態により変わります。個人差があり、効果を保証するものではありません。

3. 初診の取り方(コース選びで迷わなくて大丈夫)

初診の方は、コース選びで迷う必要はありません。ネットなら 「はじめて」、電話なら 0985-48-3102 です。受けるコースは、来院後のカウンセリングで状態を確認したうえで、一緒に決めます。

  • ネット予約は、「はじめて」 ボタンから空いている時間をお取りください(コース名の選択は不要です)。
  • 途中の患者登録で、「一番つらい症状」 を書く欄があります(必須)。例:「頭痛」
  • 予約を確定する画面の 「一言」 欄(任意)に、伝えておきたいことがあればどうぞ。
  • お電話の場合は、「初めて来院します、頭痛で」とお伝えください。

4. ご予約


もっと詳しく見たい方は: コースの比較 /  料金表(全コース・会員・助成) /  初めての方・来院の流れ

院長 高野義道

監修・執筆: 高野義道

はり師・きゅう師(国家資格) / 学士(鍼灸学) / 医薬品登録販売者 / 介護支援専門員 / 免許取得33年・開業28年

最終更新: 2026-05-22

参照論文: 橋本洋一郎ほか「頭痛に対する鍼灸治療の効果と現状」全日本鍼灸学会雑誌 2014年64巻1号 p18-36(J-STAGE

緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛でお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください。論文ベースで再構築した頭痛の鍼灸を、宮崎市大塚台で受けていただけます