Policy

理念

痛みを体の警告と捉え、自然治癒力と医学的根拠(EBM)で根本に向き合う、当院の鍼灸理念です。

執筆・監修: 高野義道(院長)/ はり師・きゅう師国家資格 / 免許取得33年・開業28年 / 施術哲学の案内

効果には個人差があります。

Philosophy理念 — 痛みと自然治癒力

痛みをただ抑えるだけでなく、その背景に何があるのかを見る。そこから当院の鍼灸は始まります。

痛みの多くは、長年の体の使い込みによる疲労の積み重ねや、内臓の弱りなどから起こってきます。これらの症状は、これ以上放っておいては「大変だ!」という生体の警報(警告)とも言えます。

痛みを薬で抑えることは、症状によっては必要な場合もあります。ただ、警報(警告)を止めるだけで終わらせず、なぜ痛みが出たのかを見ないままにしないことが大切だと考えています。

当院では、古来より伝わる四診や東洋医学の術式、現代医学の解剖生理学的な観点からも体の状態を見立て、症状の背景に向き合うための鍼灸治療をさせていただきます。

痛みが「らく」になることを目指すのはもちろんですが、その奥に潜む「病の根本」を、自分自身の自然治癒力により健康な状態へ戻していくことこそが、当院が目指す根本に向き合う治療だと考えています。効果には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。

Medicine & Acupuncture薬と鍼灸の役割

医師の処方や市販の鎮痛薬には有用な場面があります。当院で施術を組み立てるときは、鍼灸を中心に、薬はつらい時期を支える補助として考えます。

医師の処方や薬局・薬店で購入する消炎鎮痛薬(痛み止め)で、炎症をおさえ、痛みを一時的にでも緩和させることは、つらい症状で生じるストレスの緩和にとても有益です。

当院には薬店(大塚台薬店)も併設しており、痛みどめの販売も行っています。ただ、鎮痛薬は根本的な症状の解決にならないことや、副作用の危険を伴うこともあります。

鍼灸治療は症状の根本に向き合うために行いますが、薬店で販売する鎮痛薬は「痛みを治すため」ではなく、症状が落ち着くまでの間に続く我慢できない症状への補助という位置づけです。

痛みに対する役割分担(当院の考え方)

医療機関と鍼灸は、同じ痛みに向き合う医療の中で、それぞれ役割を持てると考えています。下表は、上下の比較ではなく、医療の中に鍼灸がどう位置づけられるかを整理したものです。

区分 中心となる役割(主) 補助となる役割(従)
当院(鍼灸+併設薬店) 鍼灸 — 痛みの原因となる筋肉や筋膜に、鍼で直接働きかける 鎮痛薬・湿布等 — 患者さんから求められたとき、つらい時期を支える補助(大塚台薬店が法令に基づき販売)
医療機関(例) 診断・薬の処方・手術・画像検査・指導下のリハビリ当院では替えられない、医師にしか担えない領域 鍼灸 — 医師免許でも行える領域。今はまだ一般的ではありませんが、薬・手術・リハビリと並ぶ医療の一部として、痛みに直接向き合う選択肢に広がってほしい施術です

※ 現在、鍼灸を導入している医療機関は多くありません。ここでは「医療の中に、いつか鍼灸が痛みに直接向き合う選択肢として自然に組み込まれるとよい」という当院の願いを含めて整理しています。かかりつけ医の指示は必ず優先してください。

※ 薬の販売は「大塚台薬店」が担っています。患者さんが痛みどめ等を希望されれば、法令に基づき販売できます。

当院では、医師の処方する消炎鎮痛薬を否定することはありません。

2014年全日本鍼灸学会誌64巻1号で発表された「頭痛に対する鍼灸治療の効果と現状」によると、薬物療法に鍼治療を追加することで一次性頭痛に対する有用性も向上する、との医学的根拠が示されています。医師処方の消炎鎮痛薬と鍼灸師の治療を上手に組み合わせることも大切だと考えています。

参照元:J-STAGE — 頭痛に対する鍼灸治療の効果と現状(2014)

Approach基本的な考え方

鍼灸師のなすべきことは、患者さんの苦痛を取り除くことに最大限努力すること。流派より結果を重視します。

鍼灸師のなすべき事

鍼灸師のなすべき事は、患者さんの苦痛を取り除くことに最大限努力することです。

患者さんの立場に立てば、苦痛から解放されることが何より大切です。東洋医学的(古典的)な鍼灸治療であろうが、西洋医学的(現代医学的)な鍼灸治療であろうが、そこは変わりません。

いくら理論的であっても、結果が伴わなければ説明だけで終わってしまいます。局所の治療であっても、症状が改善する方向に進むのであれば、そちらを選ぶことになるでしょう。理論は、実際の体の変化と結びついてこそ意味を持ちます。

鍼灸師は、患者さんの症状が改善する方向に向かえるよう、力を尽くすべきだと考えています。

鍼灸の流派(鍼灸治療の方法)は多様でもかまいません。ある流派が、その他の流派を批判することは好ましくないと考えます。それぞれに皆努力していると思われるからです。

EBM医学的根拠(EBM)を入り口に

科学的根拠のある鍼灸を入り口に置き、その奥で四診・東洋医学・エコー鍼灸など個々の臨床を組み合わせます。

ただ、外せないことがあります。それは、医学的な根拠(EBM)に基づく鍼灸治療です。

この頃は、どちらを向いても科学的根拠を求められます。特に行政はこれを求めてきます。また、鍼灸を受けたことがない方も、科学的根拠を求めます。

大事なのは、科学的根拠のある鍼灸治療を入り口に置くことです。その奥で、それぞれの治療を行います。

国(厚生労働省)は厚生労働科学研究を行っています。この中では鍼灸の研究も行われ、素晴らしい科学的根拠も出てきています。これらの研究は研究者レベルから、臨床レベルに落とし込まなければ意味がありません。

鍼灸学術は個人の資質の問題で様々な選択肢がありますが、科学的根拠のある施術は、鍼灸師にとって必須となるでしょう。今問われているのは、科学的根拠を臨床にどう落とし込むか、ということです。EBMに基づく鍼灸治療院が数多くできることが、鍼灸師の地位向上に役立つものと考えます。

当院では間欠性跛行の医学論文に基づく鍼灸頭痛のEBMページなど、根拠に触れられるコンテンツも公開しています。詳しい施術はエコー鍼灸のページをご覧ください。

Goal当院の目指す施術

医学的根拠を入り口に、各自の臨床を積み重ね、患者さんの信頼を得ながら症状改善を目指す — それが当院の公式です。

  • 医学的根拠のある鍼灸施術(入り口)
  • + 鍼灸師がそれぞれ勉強している鍼灸施術(奥座敷)
  • + 努力
  • 信頼を得ながら、症状改善を目指す鍼灸施術

FAQよくある質問

理念・薬と鍼灸・EBM に関するよくあるご質問です。

医師の処方薬と鍼灸は併用できますか?
当院では医師の処方する消炎鎮痛薬を否定しません。2014年全日本鍼灸学会誌の報告では、薬物療法に鍼治療を追加することで一次性頭痛への有用性が示されています。医師の治療と鍼灸を上手に組み合わせることも大切だと考えています。具体的な併用は、かかりつけ医とご相談ください。
医学的根拠(EBM)に基づく鍼灸とは何ですか?
EBM(Evidence-Based Medicine)とは、科学的根拠に基づいて治療を選ぶ考え方です。当院では、医学的根拠のある鍼灸を入り口に置き、その上で四診や東洋医学、解剖生理学、エコー鍼灸など個々の臨床を組み合わせます。厚生労働科学研究などで鍼灸のエビデンスも蓄積されています。
鍼灸の流派や手法が違っても問題ありませんか?
鍼灸の流派(治療方法)は多様で、それぞれに努力されていると考えています。ある流派が他を批判するのは好ましくないと考えます。大切なのは、患者さんの苦痛が軽くなる方向に進めるかどうかです。理論だけで終わらず、実際の体の変化を見ながら施術を選びます。
理念ページと院長プロフィールの違いは何ですか?
理念ページは、当院全体の施術哲学(痛みの捉え方、薬と鍼灸の役割、EBM の位置づけ)を説明しています。院長プロフィールは、高野義道個人の経歴・挨拶・臨床経験を中心に掲載しています。受診前に「この院はどんな考えで施術するか」を知りたい方は理念、院長の人柄や経歴を知りたい方は院長プロフィールをご覧ください。

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院長 高野義道

執筆・監修: 高野義道

はり師(第102346号)・きゅう師(第102332号)国家資格 / 学士(鍼灸学)第827号 / 免許取得33年・開業28年

最終更新: 2026-05-25

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