Intermittent Claudication & Acupuncture

宮崎で間欠性跛行

鍼灸を受ける

高野鍼灸リラクセーション(宮崎市大塚台)では、医学論文(J-STAGE 掲載)で歩行距離の改善が報告された陰部神経鍼通電療法をベースに、エコー画面で見ながら、見えた場所に鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸を融合して間欠性跛行に取り組みます。はり師・きゅう師の国家資格を持つ院長が、免許取得33年・開業28年の経験をもとに対応します。

院長 高野義道 / はり師・きゅう師(国家資格) / 学士(鍼灸学) / 医薬品登録販売者 / 免許取得33年・開業28年

症状により医療機関の受診をおすすめする場合があります。効果には個人差があります。

Quick Answer間欠性跛行に鍼灸は効くのか?

医学論文(全日本鍼灸学会雑誌 50巻2号、2000年・J-STAGE 掲載)では、陰部神経鍼通電療法により全4症例で歩行距離の延長が報告されています。たとえば歩行距離 100m だった方が2,000m 以上歩けるようになった症例があります。

この論文に基づく鍼治療は、国家資格を持つ医師(医師免許)またははり師(はり師免許)でなければ行えません。当院では院長(はり師・きゅう師)が、論文の手法と、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせる当院のエコー鍼灸を融合した施術(医学的には「エコーガイド下陰部神経&坐骨神経周囲ファシアリリース鍼通電療法」と呼ばれます)として実施しています。

私はこの論文をかなり前に見つけて以来、間欠性跛行で困っている方の助けになる「宝のような論文」だと感じてきました。けれど、ほとんど世に活用されていないのが実情です。33年の臨床のなかでも、論文を取り入れた施術で歩行距離が伸びた方が多くいらっしゃいます。

ただし効果には個人差があり、症状によっては医療機関の受診や手術の検討が優先される場合があります。排尿・排便障害や強い麻痺がある場合は先に医療機関を受診してください。

What is it?間欠性跛行とは

間欠性跛行(かんけつせいはこう)は、一定距離を歩くと下肢に痛み・しびれ・脱力が生じて歩けなくなり、しばらく休むと再び歩けるようになる症状です。

歩いては休み、歩いては休みを繰り返す — これが間欠性跛行の典型的なパターンです。脊柱管狭窄症などで馬尾神経や坐骨神経が圧迫されると、歩行時に神経への血流が追いつかなくなり、痛みやしびれが出ると考えられています。

間欠性跛行の3つの種類

間欠性跛行は原因によって大きく3つに分けられます。

  • 馬尾神経性 — 脊柱管狭窄症により馬尾神経が圧迫されて起こります。腰を丸める(前屈位)と楽になりやすく、自転車は平気なのに歩くとつらいという特徴があります。両側の下肢に症状が出ることが多いです。
  • 脊髄性(神経根性を含む) — 脊柱管内の脊髄や神経根の圧迫で起こります。馬尾神経性と同様に前屈位で楽になる傾向があります。
  • 血管性 — 閉塞性動脈硬化症など、動脈の血流低下が原因です。姿勢に関係なく症状が出ます。ふくらはぎの痛みが中心であることが多く、足の脈が弱い場合があります。この場合は血管外科・心臓血管外科・循環器内科など医療機関の評価が優先されます。

実際の状態は画像検査や専門的な診察で確認することが重要です。当院の鍼灸は診断の代替ではなく、歩行困難などのつらさの緩和を目的とした施術です。

Evidence-Based医学論文 — 間欠性跛行に対する陰部神経鍼通電療法

当院の施術のベースとなっている医学論文を紹介します。この論文はJ-STAGE(科学技術振興機構の電子ジャーナル)に掲載されており、どなたでも閲覧できます。

論文名: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み

著者: 井上基浩、北條達也、池内隆治、片山憲史、越智秀樹、勝見泰和(明治鍼灸大学)

掲載: 全日本鍼灸学会雑誌 50巻2号(2000年)

論文PDF(J-STAGE)

論文の評価方法

  • 痛み・しびれの評価 — Numerical Rating Scale(NRS, 0〜10 の 11 段階)。初診時の最悪の痛み・しびれを 10 として評価。
  • 歩行距離の評価 — 治療ごとに、下肢の脱力・跛行が生じるまでの歩行距離を自己申告で記録。

論文の治療方法(手技の詳細)

論文では、週 1 回〜 2 週に 1 回の頻度で次の手技を行っています。

1 回目〜 20 回目の鍼治療

部位刺入の深さ置鍼時間鍼の種類
侠脊穴(第 3 腰椎〜第 1 仙椎棘突起の外方 2cm のツボ)3〜4cm10 分間ステンレス製・直径 0.18mm・長さ 40mm・使い捨て鍼
大殿筋・中殿筋の境界部3〜4cm10 分間
梨状筋部3〜4cm10 分間
大腿後面中央の大腿二頭筋部1〜4cm10 分間
腓骨頭直下の腸腓骨筋部1〜4cm10 分間

21 回目以降(陰部神経鍼通電療法を追加)

  • 上記 1 回目〜 20 回目の部位に加え、陰部神経ポイントに鍼を 5〜6cm 刺入。
  • 10 分間置鍼後、10 分間 2Hz の低周波通電
  • 使用する鍼: ステンレス製・直径 0.30mm・長さ 60mm・使い捨て鍼。
  • 低周波通電装置を使用。

※この治療は医師(医師免許)またははり師(はり師免許)の国家資格を持つ者のみが行えます。

論文の症例(初診時の状態)

症例歩行距離の限界主な症状画像診断採用された治療法
症例 1約 100m右殿部〜太もも外側の痛み、右ふくらはぎ外側のしびれ、間欠性跛行レントゲン・MRI で腰部脊柱管狭窄症侠脊穴置鍼 10 分+陰部神経鍼通電 10 分(21 回目以降)
症例 2約 250m腰部〜下肢外側の痛み・しびれ、間欠性跛行レントゲン・MRI で腰部脊柱管狭窄症陰部神経鍼通電 10 分のみ
症例 3約 100m腰部〜両下肢後側の痛み、両ふくらはぎ外側のしびれ、間欠性跛行レントゲン・MRI で腰部脊柱管狭窄症陰部神経鍼通電 10 分のみ
症例 4約 100m下肢外側 8/10 の知覚鈍麻、間欠性跛行レントゲン・MRI で腰部脊柱管狭窄症陰部神経鍼通電 10 分のみ

論文の結果(歩行距離・痛みの変化)

症例初診時の歩行距離施術後の歩行距離施術回数痛み・しびれ(NRS)
症例 1約 100m2,000m 以上24 回10 → 0(24 回目で消失)
症例 2約 250m約 1,450m3 回低下
症例 3約 100m約 1,400m10 回低下
症例 4約 100m約 600m3 回低下

症例 1 — 陰部神経鍼通電の追加で大きく改善

治療 20 回目までは変化なし。21 回目に陰部神経鍼通電療法を開始すると改善が始まり、23 回目で NRS 10 → 2、24 回目で痛み・しびれが消失し、間欠性跛行も消失しました。

症例1 陰部神経鍼通電による痛みの変化のグラフ
症例 1 — 陰部神経鍼通電による痛みの変化(NRS)
図引用: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み
症例1 陰部神経鍼通電によるしびれの変化のグラフ
症例 1 — 陰部神経鍼通電によるしびれの変化(NRS)
図引用: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み
症例1 陰部神経鍼通電による歩行距離の変化のグラフ
症例 1 — 陰部神経鍼通電による歩行距離の変化
図引用: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み

症例 2・3・4 — 1 〜 2 回目から歩行距離が伸び始める

  • 症例 2 — 治療 1 回目の後から下肢の痛み・しびれが低下しはじめ、3 回で歩行距離が約 250m → 約 1,450m に延長。
  • 症例 3 — 治療 1 回目の後から下肢症状が軽減し、10 回で歩行距離が約 100m → 約 1,400m に延長。
  • 症例 4 — 治療 2 回目の後から症状が軽減し、3 回で歩行距離が約 100m → 約 600m に延長。
症例2・3・4 の歩行距離の変化のグラフ
症例 2・3・4 の歩行距離の変化
図引用: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み

※論文の報告値を要約したものです。必要な施術回数や歩行距離の改善には個人差があります。

論文の理論 — なぜ歩行距離が伸びるのか

論文の著者らは、間欠性跛行の原因を次のように考察しています。

脊柱管狭窄症で馬尾神経や坐骨神経への血液の供給が低下している状態で、歩行という下肢の運動が始まると、神経活動に必要な酸素の供給が追いつかなくなり、痛み・しびれが生じる。そこで、鍼治療で馬尾神経・坐骨神経への血流を増やせれば、有効な治療法になり得るのではないか — というのが論文のスタート地点です。これを動物実験(ラット)で確かめるために、次の 2 つの実験が行われました。

① ラットの陰部神経への電気刺激

  1. ラットの陰部神経に電気刺激を加える。
  2. すると、坐骨神経の血流量が増加することが確認された。
  3. この血流増加が副交感神経由来であることを示すため、副交感神経遮断薬のアトロピン(抗コリン薬)を投与し、ムスカリン受容体への伝達を遮断。
  4. 副交感神経の機能が止まり、交感神経のみが働く状態になると、血管が収縮。
  5. その状態では、陰部神経への電気刺激による坐骨神経の血流量増加が消失した。

つまり、陰部神経への電気刺激による血流増加は、副交感神経性のものであることが示されました。

ラットの陰部神経への電気刺激後にアトロピンを投与したときの坐骨神経血流量のグラフ
ラットの陰部神経への電気刺激後のアトロピン投与時の血流量。アトロピン投与で血流量が減少していることから、副交感神経性の血流量増加であることを証明している。
図引用: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み

② ラットの坐骨神経への電気刺激

  1. ラットの坐骨神経に直接電気刺激を加える。
  2. 坐骨神経の血流量が増加することが確認された。
  3. 同様にアトロピンを投与し、副交感神経の機能を遮断する。
  4. すると、血流量はやや減るものの、結構な量が維持された
  5. この維持された分は、副交感神経とは別に、軸索反射による血管拡張によるものだと考えられた。

つまり、坐骨神経や侠脊穴への刺激では、副交感神経性の血流増加に加えて、軸索反射による血流増加も起きることが示されました。

ラットの坐骨神経への電気刺激後にアトロピンを投与したときの坐骨神経血流量のグラフ
ラットの坐骨神経への電気刺激後のアトロピン投与時の血流量。アトロピン投与で血流量が少しだけ減少していることから、副交感神経性の血流量増加軸索反射による血流増加の両方の効果が起きていることを示している。
図引用: 腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み

副交感神経遮断薬についての補足(高野義道による補足)

少し専門的な話になりますが、論文の意義をきちんと理解するために、私から一言補足します。

抗コリン薬は ムスカリン受容体のみに選択的に作用するものでなければなりません。なぜかというと、自律神経の節前線維と節後線維のシナプス(ニコチン受容体)の神経伝達物質は、交感神経・副交感神経ともにアセチルコリンです。もしニコチン受容体にまで作用する抗コリン物質を使ってしまうと、自律神経の全機能が止まることになり、ラットの生命にも関わります。

そのため、この実験で用いる薬は、必ずムスカリン性アセチルコリン受容体を選択的に抑制する副交感神経遮断薬(抗コリン薬)でなければなりません。たとえば、人に使われるアレルギーの抗コリン薬も、当然ながらムスカリン受容体のみに作用するように設計されています。論文では、こうした薬理学の前提を踏まえたうえで実験が組まれていることを、踏まえて読んでいただきたいと思います。

論文の考察(要点)

論文では、おおむね次のように考察されています。

  1. ラットの陰部神経への電気刺激により、副交感神経性と考えられる一時的な坐骨神経の血流増加が確認された。
  2. 刺激終了後に血流増加が持続するわけではないが、一時的な神経血流の増加が間欠性跛行を含めた症状の緩和につながった可能性が示唆された。
  3. ラットの侠脊穴への施鍼による坐骨神経血流の増加は 60%。残りの 40% では減少や変化なしであり、侠脊穴への刺鍼による改善には個体差があると考えられる。
  4. 侠脊穴への刺鍼でも、アトロピン投与後に血流量が完全には消失せずやや減るに留まったことから、軸索反射による血流増加があると考察された。
  5. ただし、安定的な刺激という点では、陰部神経などの末梢神経への直接的な電気刺激の方が有効である可能性が示された。
  6. 陰部神経への電気刺激は副交感神経性の神経血流量増加を、侠脊穴や坐骨神経への刺激は副交感神経性+軸索反射性の神経血流量増加をもたらすと考察された。
  7. 人に対する陰部神経への鍼刺激は、仙結節靭帯を貫通する痛みや陰部への強い刺激感を伴うため、強い不快感を与えるリスクがある。
  8. そのため、論文の著者らは、第一に刺激感の少ない侠脊穴への鍼治療を行い、明らかな効果が出ない場合に陰部神経鍼通電療法を追加する手順を推奨している。
  9. 今回の人 4 症例の鍼治療では陰部への刺激感を指標に陰部神経鍼通電刺激を行ったため、陰部神経以外の組織にも同時に刺激された可能性は否定できない。
  10. この研究では、馬尾型・神経根型・混合型は厳密に区別していない。
  11. 人の陰部神経への鍼通電刺激により、症例 1 では著しい歩行距離の延長を認めた。
  12. 症例 2・3・4 でも歩行距離の延長を認めた。
  13. 最終的に、陰部神経鍼通電療法により全症例で歩行距離の延長を確認できた、と結論づけられている。

※上記は論文の考察を要約したものです。原文は J-STAGE の PDF でご確認ください。

※掲載している図は、論文「腰部脊柱管狭窄症による間欠跛行に対する陰部神経鍼通電刺激の試み」(井上ら, 全日本鍼灸学会雑誌 50巻2号, 2000年)からの図引用です。研究・論文の説明用であり、個人の診断結果ではありません。

Director's View私の臨床上の考え方 — 論文をどう活かすか

以下は、論文を読み込んだうえでの私の考察です。学術的に確立された理論ではなく、論文の症例データと33年の臨床経験から得た私見が含まれます。

「宝の論文」を、世に広めたい

私はこの論文をかなり前に見つけました。間欠性跛行で歩けなくなっている方の助けになる「宝のような論文」だと、今でも思っています。しかし、医療・鍼灸の現場でも、ほとんど世に活用されていないのが実情です。だからこそ、この論文の手法を、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせる当院のエコー鍼灸と融合した形できちんと届けたいと考えています。

患者さんにとっても、間欠性跛行に対する鍼灸にはきちんと医学的根拠を示した学術論文があり、有効性も論文として報告されていることを知っていただければ、希望を持って治療に臨んでいただけるのではないかと思います。

論文の手順をどう発展させているか

論文では、まず侠脊穴への鍼治療を試み、効果が不十分な場合に陰部神経鍼通電療法を追加する手順が推奨されています。ただ、私の経験上は陰部神経鍼通電療法の改善力が非常に大きいと感じています。そのため当院では、初回から両方を併用したほうが患者さんの通院負担と費用負担を軽くできるのではないかと考え、組み合わせて行っています。

2 つの血流改善メカニズムを同時に活用する

陰部神経への鍼通電は副交感神経性の血流改善をもたらし、坐骨神経や侠脊穴への刺激は副交感神経性+軸索反射性の血流改善をもたらします。この 2 つのメカニズムを同時に活用したほうが、より深い改善につながると考え、当院では両方を組み合わせた施術を行っています。

エコー画面で見ながら、安全性を高めて鍼の先を届かせる

論文が書かれた 2000 年当時、エコーで殿部の内部構造(仙結節靭帯・仙棘靭帯・陰部神経・坐骨神経)を画面で見ながら鍼を進める技術は一般的ではありませんでした。現在は、これらの構造をエコー画面でリアルタイムに見ながら、見えた場所に鍼の先を直接届かせる形で、論文の手法を再現できます。鍼先と血管・神経の位置関係を画面で確認しながら進めるため、見えない場所を感覚だけで判断しないように努めています。

これは論文の症例データと臨床経験をもとに導いた判断です。一人ひとりの状態をエコーと触診で確認したうえで進めますので、すべての方に当てはまるわけではありません。

Our Approachエコー画面を見ながら、陰部神経・坐骨神経まわりに鍼の先を直接届かせる施術

論文の陰部神経鍼通電療法と、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせる当院のエコー鍼灸を融合した独自の施術方法です。鍼先と血管・神経の位置関係を画面で確認しながら、見えた場所へ鍼の先を届かせます。医学的には「エコーガイド下陰部神経&坐骨神経周囲ファシアリリース鍼通電療法」と呼ばれます。

論文の手法をどう発展させたか

  • エコー画面を見ながら鍼を直接届かせる — 論文の時代にはなかったエコー技術を活用し、殿部の内部構造(仙結節靭帯、仙棘靭帯、陰部神経、坐骨神経)を画面に映して、その場所に鍼の先を届かせます。見えない場所を感覚だけで判断しないよう努めます。
  • 陰部神経+坐骨神経周囲への同時アプローチ — 副交感神経性の血流改善と、軸索反射性の血流改善の両方を狙います。
  • ファシアリリース — 神経周囲の筋膜(ファシア)の癒着や緊張を鍼でほぐすことで、神経への締め付けの軽減を目指します。
  • 低周波鍼通電 — 陰部神経・坐骨神経の近傍に刺入した鍼に、2Hz の低周波で 10 分間通電します(論文と同じ条件)。
  • 侠脊穴・殿筋群・下肢の置鍼 — 論文の手法をベースに、侠脊穴・大殿筋/中殿筋境界部・梨状筋・大腿二頭筋部・腸腓骨筋部まで、脊柱周辺から下肢まで広く整えます。

当院で使用する機器・鍼の規格

  • 超音波エコー装置 — 殿部・腰部・下肢のリアルタイム観察に使用。
  • 低周波通電装置 — 2Hz、置鍼 10 分後に 10 分間通電(論文準拠)。
  • 使い捨て鍼 — 侠脊穴・筋部にはステンレス製・直径 0.18mm・長さ 40mm。陰部神経鍼通電には刺入の深さを確保するため、直径 0.30mm・長さ 60mm。
エコーガイド下陰部神経&坐骨神経周囲ファシアリリース鍼通電療法の施術イメージ図
エコーガイド下陰部神経&坐骨神経周囲ファシアリリース鍼通電療法のイメージ。論文の手法と当院のエコー鍼灸を融合しています。

この施術は、国家資格を持つ医師(医師免許)またははり師(はり師免許)でなければ行えません。当院では院長(はり師・きゅう師)が、医学的根拠のある手法を、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせる形で安全性を高めながら実施しています。

陰部神経鍼通電療法の施術イメージ
論文で報告された陰部神経鍼通電療法の施術イメージ
侠脊穴・梨状筋まわりへの鍼施術イメージ
侠脊穴・梨状筋・大殿筋境界部への鍼施術イメージ(論文の手技の参考)
脊柱管狭窄症・間欠性跛行に対する鍼灸施術の様子
腰部周辺への鍼灸施術の様子。間欠性跛行の原因となる脊柱管周囲の筋肉にもアプローチします。

Treatment Flow施術の流れ

問診からエコー確認、鍼灸施術、施術後の説明まで、4つのステップで進めます。

  1. 問診・確認 — 歩行距離(何m歩けるか)、休むと楽になるか、既往歴、画像検査の有無などをお聞きします。馬尾神経性か血管性かの見極めも重要です。
  2. 超音波エコーでの確認 — 腰・臀部・下肢の筋肉や筋膜、神経周囲の状態を画像で確認します。仙結節靭帯・仙棘靭帯・陰部神経・坐骨神経の位置関係を把握し、施術の計画を立てます。
  3. エコー画面を見ながらの鍼灸施術 — 画面で陰部神経・坐骨神経の位置を見ながら、その近傍に鍼の先を直接届かせて低周波通電を行います。同時に、侠脊穴や殿筋群など脊柱周辺の筋肉にも鍼を進め、筋緊張の緩和と神経血流の改善を目指します。刺激は一人ひとりに合わせて調整します。
  4. 確認・説明 — 施術後の状態と、日常生活での過ごし方をお伝えします。次回の施術間隔も相談のうえ決めます。
腰部への鍼施術(イメージ)
腰部への鍼施術イメージ。刺入の深さや角度はエコーで確認しながら調整します。

3-Point Set間欠性跛行を治すための3点セット

慢性化した間欠性跛行を本当に良い方向に持っていくには、鍼灸の技術だけでは足りないと考えています。当院では次の3点を同時に満たすことを大切にしています。

  1. 鍼灸治療(エコー鍼灸を含む高度な鍼灸テクニック) — 当院では、マッサージや一般的な鍼では届きにくい筋肉・神経絞扼ポイントにも、刺入の深浅・針の太さや長さ・刺鍼の手技で患者さんごとに無段階に調整しながら鍼を届けます。必要に応じてエコー画面を見ながら進めます。深い=エコー、浅い=ブラインドではありません。
  2. なぜ間欠性跛行になるのかの「真実の理解」 — 歩くとなぜ足が痛くなり休むと和らぐのか、神経性と血管性で何が違うのか、腰部脊柱管狭窄症との関係はどうか。患者さんご自身が体の中で起きていることを理解できると、回復のスピードが変わります。
  3. 院長声明に書いた「生活上の注意点」を守ること — 治療と並行して、日常生活で気をつけるべきことを守っていただきます。

②と③は、免許取得33年・開業28年のなかでまとめた院長執筆の独自資料です。ご来院いただいた方に、施術後、受付で直接お渡しします(ネット非公開)。

※ 院長声明(生活指導書)は、長い臨床のなかで研究を重ねて完成した重要な資料です。ネット上に公開することはありません。

Important来院時に必ずお伝えする「治療成功のための重要な考え方」

鍼灸治療と同じくらい大切な、患者さんご自身に必ず理解していただきたい考え方があります。資料としてお渡しすることもできない、当院でしか伝えていない内容です。

これが分かっていないと、どれだけ良い鍼灸を受けても回復が安定しません。来院時に必ず時間を取り、患者さんおひとりおひとりの状態に合わせてお伝えしています。

「治療を受ければ良くなる」だけでなく、ご自身の体で何が起きているのか・どのように回復していくのかを理解した上で日々を過ごしていただくこと自体が、当院の治療の一部です。長く宮崎で鍼灸を続けてきたなかでたどり着いた、当院独自の考え方を、来院時に直接お伝えします。

Movies関連する動画

エコー鍼灸の考え方や、腰部・坐骨神経まわりの施術イメージを掴むための参考動画です。診断ではなく、一般的な解説・施術の参考です。

掲載動画は当サイトの動画ページと同じものです。再生は YouTube に接続します。

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When to See a Doctorこんなときは、先に医療機関へ

次のような場合は、鍼灸より医療機関(整形外科・血管外科・心臓血管外科・循環器内科・脳神経外科など)の受診をおすすめします。

すぐに医療機関へ相談してください

  • 排尿・排便に異常がある(出にくい、漏れる)
  • 足の力が入らない、麻痺が急に強くなった
  • 発熱を伴う
  • 安静にしても痛みやしびれが増す一方
  • 足の脈が触れにくい、足先が冷たく紫がかっている(血管性の疑い)
  • 転倒・交通事故などのあとに症状が悪化した
  • 体重減少や夜間に強い痛みが続く

特に血管性の間欠性跛行が疑われる場合は、血管外科・心臓血管外科・循環器内科での評価が優先されます。馬尾神経性か血管性かの判断は重要です。

迷ったときはまず医療機関へご相談ください。当院では次のように対応します。

  • 医師の診断で問題がなければ、鍼灸で進められます
  • 当院に直接来ていただいた場合も、問題がなければそのまま進めます
  • 医療機関への紹介や受診をすすめる場合でも、鍼灸を同時に進められることが多いです
  • 鍼灸での対応が難しい場合は、明確にお伝えします
  • 治療中に別の症状に気づいた場合も、受診を強くおすすめします

FAQ間欠性跛行と鍼灸に関するよくある質問

間欠性跛行に鍼灸は効きますか?
医学論文(全日本鍼灸学会雑誌、2000年)では、陰部神経鍼通電療法により全4症例で歩行距離の延長が報告されています。当院ではこの論文の手法をベースに、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸を融合して施術しています。ただし効果には個人差があり、症状によっては医療機関の受診が優先される場合があります。
論文ではどのくらい歩行距離が改善しましたか?
論文の4症例では、初診時100〜250mだった歩行距離が、施術後600〜2,000m以上に延長したと報告されています。ただし必要な施術回数は3〜24回と症例により大きく異なります。
陰部神経鍼通電療法とは何ですか?
陰部神経の近くに鍼を刺入し、2Hzの低周波で10分間通電する手法です。論文では、この刺激が副交感神経を介して坐骨神経の血流を増加させることが動物実験で確認されています。当院ではこれに、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせる方法(医学的にはエコーガイド下鍼治療)を組み合わせて行います。
間欠性跛行があるのに自転車は乗れるのはなぜですか?
自転車をこぐ姿勢は腰が前屈位になり、脊柱管が広がる方向に動くため症状が出にくくなります。歩行時は腰が伸びるため脊柱管が狭まりやすく症状が出ます。これは馬尾神経性・脊髄性の間欠性跛行の特徴です。血管性の場合は姿勢に関係なく症状が出ます。
間欠性跛行の鍼灸は何回くらい通いますか?
個人差が大きいため一概には言えません。論文では3回で歩行距離が大きく伸びた症例がある一方、20回以上かかった症例もあります。当院では経過を確認しながら通院間隔を調整します。
血管性の間欠性跛行にも鍼灸は対応できますか?
血管性(閉塞性動脈硬化症が原因)の間欠性跛行は、動脈の血流低下が主な原因であるため、まず血管外科・心臓血管外科・循環器内科など医療機関の評価が必要です。鍼灸は筋肉の緊張緩和や血行促進を目的とした補助的な位置づけになります。
エコー画面を見ながらの施術は痛いですか?
論文では、陰部神経への鍼刺激は仙結節靭帯を貫通するときの痛みや陰部への強い刺激感が出る場合があると報告されています。当院ではエコー画面で鍼先の位置を見ながら進めるため、不要な深刺入や誤刺入を避けるよう努めています。痛みの感じ方には個人差があります。
宮崎市で間欠性跛行に対応できる鍼灸院はありますか?
高野鍼灸リラクセーション(宮崎市大塚台)では、医学論文に基づく陰部神経鍼通電療法と、エコー画面で見ながら鍼の先を直接届かせるエコー鍼灸(医学的にはエコーガイド下鍼治療)を融合した施術で間欠性跛行に取り組んでいます。はり師国家資格を持つ院長が対応します。24時間ネット予約に対応しています。

Booking間欠性跛行の方 — コース・料金・予約の目安

このページだけで「受けられる・だいたいいくら・どう予約する」が分かるようにまとめました。コースに迷う場合は、当日のカウンセリングで一緒に決めます。

1. 向いているコース

歩行時の腰・下肢の痛みやしびれは、当院では次の2コースのどちらかをおすすめする方が多いです。

  • しっかりエコー鍼灸スタンダード — 間欠性跛行など、いちばんつらい1症状にエコーで鍼の先を直接届かせるコース。
  • しっかりエコー鍼灸 ハイブリッド(HG) — 全身のしっかり鍼灸に、1症状のエコーを組み合わせるコース。歩行以外の不調も一緒に整えたい方に。

2. 料金目安(1回あたり・税込)

コース一般会員(半額)
しっかりエコー鍼灸 スタンダード 11,000円 5,500円〜
HG ハイブリッド 16,500円 8,250円〜

※初回は別途 初検料(ネット予約 1,100円/電話予約 2,200円)。宮崎市国保は会員価格からさらに −1,200円、後期高齢者は −1,000円が引かれます。会員制度・助成・支払い方法の詳細は 料金表 へ。

※コース・回数・料金は症状や当日の状態により変わります。個人差があり、効果を保証するものではありません。

3. 初診の取り方(コース選びで迷わなくて大丈夫)

初診の方は、コース選びで迷う必要はありません。ネットなら 「はじめて」、電話なら 0985-48-3102 です。受けるコースは、来院後のカウンセリングで状態を確認したうえで、一緒に決めます。

  • ネット予約は、「はじめて」 ボタンから空いている時間をお取りください(コース名の選択は不要です)。
  • 途中の患者登録で、「一番つらい症状」 を書く欄があります(必須)。例:「間欠性跛行」
  • 予約を確定する画面の 「一言」 欄(任意)に、伝えておきたいことがあればどうぞ。
  • お電話の場合は、「初めて来院します、間欠性跛行で」とお伝えください。

4. ご予約


もっと詳しく見たい方は: コースの比較 /  料金表(全コース・会員・助成) /  初めての方・来院の流れ

院長 高野義道

監修・執筆: 高野義道

はり師・きゅう師(国家資格) / 学士(鍼灸学) / 医薬品登録販売者 / 介護支援専門員 / 免許取得33年・開業28年

最終更新: 2026-05-03

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