Important Notes

鍼灸施術後の注意事項

鍼灸の施術後にいくつかの反応が出ることがあります。多くは害のあるものではなく、治療効果が上がっていることを示す反応でもあります。安心して受けていただくために整理します。

執筆・監修: 高野義道(院長)/ はり師・きゅう師国家資格 / 免許取得33年・開業28年 / 鍼灸施術後の案内

Quick Answerまず知っておいてほしいこと

鍼灸の施術後にだるさ・痛みの一時的な増強・ピリピリ・内出血・微熱などが出ることがあります。これらが出ても何ら害はありませんのでご安心ください。治療効果が上がっていることを示す反応でもあります。

こうした反応で「悪くなった」と勘違いされる方がおられますが、実はその逆です。治る為の一つの反応です。風邪を引いた時に体がだるくなり動けなくなりますが、あれも風邪を治す時に起こる反応の一つです。治るというのはそういうことなのです。ですから、安心して受診してください。

反応は個人差があり、まったく出ない方もいます。多くは翌日には楽になりますが、体の反応が敏感な方や慢性痛を長く患っている方では2〜4日続くこともあります。判断に迷うときは0985-48-3102へご連絡ください。

Aftercare施術後に起こりうる反応

以下の症状が出ても何ら害はありませんのでご安心ください。これらは治療効果が上がっていることを示す反応でもあります。

1. だるさ・湯あたりのような症状

体が疲れたり、だるくなったりすることがあります(湯あたりのような症状)。これは体が休息を求めている証拠です。その休息をとることで、本来の痛みや症状の回復が早まります。

2. 痛みが一時的に強く感じられる

症状が逆にひどく感じられる(痛みがひどくなる)ことがあります。中には、数日間、痛み・だるさが続き、横にならずにはいられないような場合もあります。

① 急性痛の場合:痛みの激しい方は、治療により血行がよくなりすぎて逆に痛みが激しく出ることがあります。痛いところに熱感がある時は冷やしたほうが良いのですが、判断が難しい場合はお問い合わせください。

② 慢性痛の場合:患っている期間が長ければ長いほど筋肉があまりにも緊張し硬くなり、結果として神経を強く締め付けるために麻痺し、痛みに対して鈍感になっていることがあります。治療をすると本来の感覚が戻る(健康になる)ために、急な痛みのように苦痛を感じ出すことがあります。②の状態は、初回治療後や二回目の治療後に多いです。

かなりの長年の慢性痛では、最初は何の変化がないとしても、3〜6回目ぐらいにかけてひどい痛みを感じてくることもあります。このような痛みはその後数回続きますが、それ以降は好転します。ある程度楽になるまでは、良くなったり悪くなったりを繰り返しますが、治療は積み重ねが大事ですので、ご理解ください。

①も②も治療の経過上ありえることですので心配はありません。

3. 神経痛のようなピリピリ・「神経に鍼が刺さった?」という不安

神経痛のようなピリピリする症状が出ることがあります。また、神経に鍼が刺さったのではないかと心配される方もおられます。

例えば神経痛の治療では、神経付近の筋肉を和らげ血行を回復させるために神経付近に鍼を打ちますが、神経そのものに対して鍼を打つことはありません。さらに「鍼は細くて柔らかい」ため神経に刺さることは考えにくいといえます。

万が一鍼が神経付近にまで近づいた場合は、神経に到達する前に電撃様(触電感)の激しい刺激が生じますので、すぐにわかります。神経付近ですら電撃様の症状が現れ反射的に筋肉が硬くなりますので、やわらかい鍼をそれ以上神経に向けて刺入しようとしても、電撃様の触電痛と筋緊張のために、それ以上の刺入は不可能となります。そのような時には、鍼を少し抜き神経よりちょっと離してあげることで問題は解決します。

よって、神経に鍼が刺さることはまずありませんので、傷つく心配もありません。

なお、鈍痛を伴うような違和感を生じることもあります。この鈍痛は、鍼灸の特徴とも言える感覚なので心配ありません。

4. 痛みの場所が変わる(移動する)

治療により一番痛いところが楽になることで、今まで感じなかった場所に痛みを感じ出すことがあります(痛みが移動すると表現される方もおられます)。中には、数日間にわたりひどい痛み・だるさが続き、横にならずにはおられないような場合もあります。

このような時には、痛みの出現場所を次々に追跡治療していくことで全体的に良くなっていきます。

5. 内出血・微熱・気分の変化・ふらつき

鍼治療をした直後に、極めて細い毛細血管より内出血し皮膚が「プクッ」と盛り上がることがあります。この時、皮膚の下が青くなることもあります。また、まれに痛みを伴うこともありますが、時期に治ります。なお、太い血管の場合は血管壁が厚いために、鍼を刺そうと思っても刺さるものではありませんので心配ございません。

微熱や熱が出ることがあります。これは、鍼灸治療により「体に傷をつけて」炎症の一歩手前のような状態を作ることで、組織の修復を促すという自然治癒過程の進行中に見られることなので心配ございません。

気分が悪くなることがあります。鍼灸治療に不慣れで精神的緊張の激しいときに貧血を起こし気分が悪くなることがあります。また、鍼に慣れている方では、副交感神経が過緊張(リラックス効果)し血圧が低下し、また胃腸運動が急に活発になることから胃酸の分泌が増えるなどして気分が悪くなったりすることもあります。これは一時的であることが多く、すぐにおさまりますので心配ありません

治療後、ふらふら・ふらつくことがあります。治療に慣れている方は血圧の低下などにより、慣れていない方は治療による精神的緊張からの血圧上昇、または治療後の精神的緊張から開放される「ほっと」した時などの血圧低下などの原因によりふらつきます。これも一時的であることが多く、すぐにおさまりますので心配ありません

6. お灸の水泡・打膿灸という考え方

お灸をすえた後、むくみなどの体調により皮膚に水泡ができることがあります。お灸とは、体に「やけど」をさせることにより治す方法です。ですから水泡はできるものでもあるのですが、その水泡を粗雑に扱うと化膿して治りが悪くなることがあります。

しかし、灸には打膿灸という方法があり、この方法では、あえて化膿させ、その「うみ」が毒素の排出を促す(古い言い方)という灸のすえ方をします。水疱の後が化膿した時、自然と打膿灸をすえた状態になることがあるのです。化膿の治癒までに時間がかかるものの、かえって痛みの緩和が早まることもありますので、良し悪しですが効果も期待できます。

しかし、この状態を皮膚科医などに見てもらった場合、「ひどいやけど」という診断を受けることもあります。化膿した時は、ねんのために皮膚科を受診したほうがよい時もあります。

7. 個人差と、反応の意味

これらの症状は、個人差があり、まったく出ない人もいます。多くは翌日には楽になりますが、体の反応が敏感な方や虚弱体質の方、慢性痛や慢性病を長く患っておられる方などの場合は、長くて2〜4日程続くこともあります。中には、数日間、痛み・だるさが続き、横にならずにはいられないような場合もあります。

このような症状が出た場合は、体が治ろうとしている時と理解していただければご安心いただけます。また、体が休息を求めている証拠でもあります。そして、その休息をとることで、本来の痛みや症状の回復が早まります。

このような症状が出ることで、悪くなったと勘違いされる方がおられますが、実はその逆です。治る為の一つの反応です。風邪を引いた時に体がだるくなり動けなくなりますが、あれも風邪を治す時に起こる反応の一つなのです。治るというのはそういうことなのです。ですから、安心して受診してください。

Daily Life鍼灸治療後の生活

  1. お風呂は、治療後2時間程入らないようにしてください。
  2. お風呂に入る前に熱を測ってください。平熱であれば、入浴しても構いません。
  3. 上記の症状が出た場合は、早めに休んでください。
  4. 症状が何も出なければ、普通の生活をしてください。

Combination他の手技療法との併用について

今回の症状に関して、整体・カイロプラクティック(Doctor of Chiropractic 取得者を除く)・骨盤療法・足ツボ・リフレクソロジーなどを同時に受けている場合、どちらの施術で体が変化したか判断しにくくなることがあります。初回カウンセリングでお知らせください。保険医療機関での診察が必要と判断した場合は、その旨お伝えします。

Document重要事項説明書(PDF)

来院時にお伝えしている内容を、PDF資料としても用意しています。目次と各章への入口は 重要事項説明 にまとめています。

当院では、安心して鍼灸を受けていただくために、施術の注意点や症状が軽くなるまでの道のりをまとめた資料を用意しています。PDFは予備として読めるようにしていますが、来院時には状態に合わせて必要な説明を行います。

重要事項説明書 PDFを見る

PDFに含まれる主な内容

  • 鍼・灸施術の注意事項
  • 症状が軽くなるまでの道のり
  • 鍼や灸が怖い方へのメッセージ
  • 急性・慢性の症状の考え方
  • 肩こり、腰痛、神経痛、脊柱管狭窄症、ヘルニア、膝痛、五十肩、むち打ちなどの説明
  • 当院の鍼灸施術の進め方

PDFは来院時の説明を補う資料です。症状の診断をするものではありません。個別の判断は、実際にお体の状態を確認して行います。

Medical Care医療機関へ相談する目安

本ページで説明した反応の多くは、治る過程で起こるものであり、自然におさまります。次の2点については、医療機関の判断を仰いだほうがよい場合があります。

  • お灸の水泡が化膿した時は、ねんのために皮膚科を受診したほうがよい時もあります。
  • 整体・カイロプラクティックなどを同時に受けている場合は、初回カウンセリングでお知らせください。必要に応じて保険医療機関への受診をお伝えします。

そのほか判断に迷うときは、当院(0985-48-3102)へご連絡ください。

迷ったときはまず医療機関へご相談ください。当院では次のように対応します。

  • 医師の診断で問題がなければ、鍼灸で進められます
  • 当院に直接来ていただいた場合も、問題がなければそのまま進めます
  • 医療機関への紹介や受診をすすめる場合でも、鍼灸を同時に進められることが多いです
  • 鍼灸での対応が難しい場合は、明確にお伝えします
  • 治療中に別の症状に気づいた場合も、受診を強くおすすめします

FAQよくある質問

鍼灸のあとにだるくなるのは悪いことですか?
施術後に体が疲れたりだるくなったりすること(湯あたりのような症状)は、害のあるものではなく、治療効果が上がっていることを示す反応でもあります。体が休息を求めている証拠であり、その休息をとることで本来の痛みや症状の回復が早まります。
施術後に痛みが強くなったら失敗ですか?
症状が逆にひどく感じられることがあります。急性痛では血行がよくなりすぎて痛みが目立つことがあり、慢性痛では硬く緊張していた筋肉と神経の感覚が戻ることで急に痛みを感じることがあります。長年の慢性痛では3〜6回目ぐらいにかけてひどい痛みを感じることもありますが、それ以降は好転します。いずれも治療の経過上ありえることですので心配はありません。
ピリピリしたら神経に鍼が刺さったのでしょうか?
当院では神経そのものに対して鍼を打つことはありません。鍼は細くて柔らかいため神経に刺さることは考えにくく、万が一神経付近に近づいた場合は神経に到達する前に電撃様の激しい刺激が生じて反射的に筋肉が硬くなり、それ以上の刺入は不可能となります。神経に鍼が刺さることはまずありませんので、傷つく心配もありません。
内出血や青あざは大丈夫ですか?
極めて細い毛細血管より内出血し、皮膚が「プクッ」と盛り上がったり下が青くなったりすることがあります。まれに痛みを伴うこともありますが、時期に治ります。太い血管は血管壁が厚いため、鍼を刺そうと思っても刺さるものではありませんので心配ございません。
施術後にお風呂へ入ってもよいですか?
治療後2時間程は入らないようにしてください。お風呂に入る前に熱を測り、平熱であれば入浴しても構いません。だるさや発熱感などの症状が出た場合は早めに休んでください。
お灸のあとに水泡ができたらどうすればよいですか?
お灸とは体に「やけど」をさせることにより治す方法ですから、水泡はできるものでもあります。水泡を粗雑に扱うと化膿することがあるため、つぶしたりこすったりせず清潔に保ってください。灸には打膿灸というあえて化膿させて治す方法があり、自然に化膿した状態が結果的に打膿灸と同じになることもあります。化膿の治癒には時間がかかるものの、かえって痛みの緩和が早まることもあります。化膿した時は、ねんのために皮膚科を受診したほうがよい時もあります。

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院長 高野義道

執筆・監修: 高野義道

はり師(第102346号)・きゅう師(第102332号)国家資格 / 免許取得33年・開業28年

最終更新: 2026-05-27

宮崎市大塚台・高野鍼灸リラクセーション。施術後の反応は治る過程で出ることが多いものです。安心して受診してください。