Case Report · No.1996

自律神経失調症20代男性の鍼灸症例

旅行中の夜、眠れず動悸が強くなり、不安と首肩背中の張りが続きました。食べたいのに喉を通らない日もありました。

医師の診断
自律神経失調症
検査
24時間ホルター異常なし
記録
鍼灸 2〜11回目
終了
2か月後 全快の連絡

※ 個人の経過であり、効果には個人差があります。

執筆・監修: 高野義道(院長)/ はり師・きゅう師国家資格 / 免許取得33年・開業28年 / 症例報告

Chief Complaint

主訴

  • 精神不安、動悸
  • 身体首・肩・背中の張り感
  • 日常食事がのどを通らない
Diagnosis

医師による診断名

自律神経失調症と診断されています。24時間ホルター心電図検査では異常なしでした。

症例No.1996 来院時の不安・動悸・張り感の部位(背面と前面の模式図)
背面

首肩の張り感、腰部の緊張。

前面

食事がのどを通らない、胸の重苦しさ、胃部の不調。

四肢

手のしびれ、足の冷え。

検査

24時間ホルター心電図 異常なし。

History

現病歴

旅行中の夜をきっかけに動悸が強まり、検査では異常がないのに症状だけが続き、当院へ来院しました。

いまのつらさ

  • 不安・動悸。手汗が出ると、また動悸が出るのではと不安になる。
  • 精神的に緊張しやすく、以前より脈が上がりやすい。常に緊張している感じ。
  • 首から肩・背中までこって張る。パソコン作業が多い。
  • 食欲はあるが、食べたいのに喉を通らない
  • 睡眠は3時間ほどで目が覚めるが、その後はまた眠れる。

背景・来院まで

  • 旅行中の夜中に目が覚め、眠れないうちに動悸 → 医師の診察。血圧は一時上昇したが、しばらくで正常に戻った。
  • 1か月ほど軽い動悸があったが検査では異常なし → その後、激しい動悸へ。
  • 24時間ホルター装着中も動悸があったが、記録上は異常なし。
  • 過去に貧血で倒れたことあり。過換気症候群の既往あり。人が集まる場所は苦手。
  • 仕事上の人間関係でストレスを強く感じる。頭痛はたまにある程度。
Treatment

鍼灸治療内容

医師の診断は自律神経失調症(ホルター異常なし)。当院では全身の筋緊張をほぐしつつ、難経六十九難に基づく六部定位の脈診で証を立て(肝虚症・肺虚症・心虚症など)、自律神経の不調や不定愁訴へ段階的に鍼灸を行いました。

全身調整

  • 緊張をとるための全身調整的鍼灸
  • 全身の筋緊張部位 — 切皮置鍼15分・温灸
  • 全身 — 棒灸
  • 全身 — 遠赤外線照射の電気的灸頭鍼
  • 毎回終了時 — 筋緊張部位へてい鍼(留鍼)

難経・証治療(この症例で特に重要)

  • 黄帝内経難経 六十九難の補法 — 六部定位の脈診による証立て
  • 肝虚症・肺虚症・心虚症 等 — 回ごとに脈診で証を見直し

自律神経や不定愁訴では、動悸・胃の不調・呼吸の乱れだけを個別に扱うのではなく、肝虚症・肺虚症などの証に沿って全身のバランスを整えることが、当院では治療の軸になります。

症状別

  • 動悸に対する鍼
  • 胃気上逆の鍼
  • 呼吸を安定させる鍼
  • 上記と全身調整を組み合わせ、自律神経の安定を目標
Equipment

使用した機材

使い捨て鍼灸針 φ0.14×39mm
棒灸
温熱
赤外線治療器(電気的灸頭鍼)
Course

経過

2回目以降の診療記録。各行冒頭は当院の脈診による証名(肝虚症・肺虚症・心虚症など)です。

  1. 2回目

    肝虚症。仕事中、呼吸が苦しいが動悸は少しまし。胃の不調と胸の変な感じは残る。

  2. 3回目

    心虚症。大分調子よい。仕事終了の1時間前になると調子が悪くなるが、帰宅すると回復する。

  3. 4回目

    肝虚症。調子は良いが、胸の変な感じはある。げっぷも出る。

  4. 5回目

    肺虚症。調子良い。動悸もしない。次回は10日後とした。

  5. 6回目

    肺虚症。今までで一番調子よかった。会議などで緊張すると動悸が出そうになる。

  6. 7回目

    軽い肺虚症。全体的に調子よい。

  7. 8回目

    肺虚症。調子よいが、のどに少し違和感。動悸はないが出そうな時もある。

  8. 9回目

    肺虚症。すべて調子良い。問題なし。次回は1か月後とした。

  9. 10回目

    肝虚症。調子よい。次回も1か月後とした。

  10. 11回目

    肝虚症。とても調子よく、普通に生活できるようになった。次回は2か月後とした。

  11. 2か月後

    お電話で、全快したとの報告を受け、治療を終了した。

Note

症例について

当院で施術を受けられた1名の患者さんの経過報告です。

  • 症状の程度・体質・生活環境などにより、結果は人それぞれ異なります。
  • 経過は患者さんの訴えと当院の診療記録に基づきます。医師の検査所見とは別の記録です。
  • 同じ施術が、すべての方に同等の結果をもたらすことを保証するものではありません。

FAQよくある質問

この症例は、すべての方に同じ結果になりますか?
いいえ。ここに記載しているのは、当院で施術を受けられた1名の患者さんの経過です。症状の程度、体質、生活環境などにより結果は異なり、同じ施術がすべての方に同等の結果をもたらすことを保証するものではありません。
24時間ホルター心電図で異常がなくても、動悸で相談できますか?
はい。本症例のように、医師の診断とホルター検査で異常がなくても、動悸・不安・首肩の張りなど不定愁訴が続く場合は、当院で鍼灸の相談を受け付けています。まず医師の診察を受けていただいたうえで、当院では脈診などに基づき施術方針を決めます。結果には個人差があります。
宮崎で同じような症状を相談できますか?
はい。当院は宮崎市大塚台で、自律神経の不調(動悸・不安・首肩の張りなど)の鍼灸を行っています。くわしい説明は自律神経の鍼灸をご覧ください。ネット予約はTOPの空き状況から、初めての方は「はじめて」を選んでください。
院長 高野義道

執筆・監修: 高野義道

はり師(第102346号)・きゅう師(第102332号)国家資格 / 免許取得33年・開業28年

最終更新: 2026-05-29

宮崎で、動悸・不安・首肩の張りや食事がのどを通らないなど、自律神経の不調でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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